自分が関わっている研究会で、韓国の情報社会関係のイベントが、立て続けにある。これまで日本は基本的には情報化の事例を米欧に求めてきたが、ここ数年韓国や中国の情報社会に関する情報が多く流れ込んできている。
今週は僕にとっては韓国ウィークなのだが、韓国の状況は日本や米欧とは異質な状況が広がっているらしい。ADSLが普及しているということは有名だが、それに加えてネットの使い方が日本のブログやSNS事情とは、全く異なるらしいのだ。
今日は、僕の所属するGLOCOMが主催する「GLOCOM情報社会学若手研究会」の6月会合がある。今回のテーマは「韓国情報社会の現在-ゲーム研究・ソーシャルウェアに関する現地調査報告から」(本日13時からGLOCOMで行われるが、参加費は無料なのでもし飛び込みで参加したい方がいらっしゃれば、研究会のウェブページの案内をごらんの上ご参加下さい。)
韓国のゲーム事情も、また日本とはかなり違った状況にあり、PCゲーム、特にMMORPGが中心になっているらしい。韓国はゲーム研究自体も盛んで、聞くところによると日本も相当学ぶべきところがありそうな様子だ。ブログやニュースサイトなどの情報発信系のメディアの使われ方も、例えばgoogleがほとんど入り込めていないなど、かなり様相が違うとのこと。
また、来週木曜日(6/15)にもGLOCOMが主催する「IECPセミナー」事業の一環で、東大の玄武岩氏に「韓国のインターネット言論と市民社会-日韓ネット文化の比較から」というテーマで発表していただく。インターネットを活用した政治参加の実際に関する議論が行われる予定。参加型メディアの発展状況について議論するとき、韓国はここ数年よく参照されるが、詳しい話を聞くよい機会になる。(こちらももしご興味があればご参加下さい。申し込み要領はこちらまで。ただし一般参加者は有料になります)
これまでGLOCOMの中で小耳に挟んでいる情報を総合すると、韓国はどうもWeb 2.0的な世界とはまた別の方向に向かっているらしいという印象を持つ。掘り下げておきたいところだ。