Cloudforce Japanに参加してきました。
本日(9月15日)、Cloudforce Japan 2009(リンク)に参加してきました。
昨年のSalesforce Liveでは出展しておりましたが、今回は通常の参加者として参加しました。
会場のザ・プリンスパークタワー東京B2フロアでは、無線LANやイーモバイルが接続できず、TwitterでつぶやくこともSkypeで実況することも出来なかったので、少々残念です。
基調講演で最も気になったこととして、"ソフトウェアライセンスの22%にもおよぶ保守料は企業のイノベーションを阻害している"という話が印象に残りました。
22%という数値がどこまで妥当かは別にして、普段使っているGoogle AppsやForce.com、Amazon EC2等々クラウドコンピューティングに代表される各サービスでは、今迄当たり前のように考えていたハードウェアやミドルウェア等の保守料について、考える必要がありません。
とすれば、以下のようなことも考えられます。
- ベンダー/SIerがクラウド対応アプリケーションを開発する。
- エンドユーザーは、スキルを習得すれば、自社で保守・メンテナンスや追加機能開発ができるようになる。コスト削減を行うならば、自社で行う可能性が充分に考えられる。
- ベンダー/SIerがアプリケーション開発よりも保守・メンテナンス契約での売上が高く、不況下で利益を下支えしている場合、企業の体力次第では、クラウド普及により経営が傾く可能性もある。場合によっては、ビジネスモデルの再構築が必要。
- クラウド対応アプリケーションを開発を行うベンダー/Sierには、各々のコアコンピタンスによる独自の価値を付ける必要がある。競争において優位性を得る。
もちろん、エンドユーザーは、それ相応の勉強が必要となりますが、保守や追加アプリケーションの開発を自社で行うことができるため、IT予算外注費の最適化や削減に繋がる可能性があります。
実際に、大学院在学時に、アントレプレナーシップ特論という講義において、起業する場合、どうすれば少ない資本金で起業出来るかシミュレーションした際に、3年分のコスト計算において、ITシステムの保守・メンテナンスコスト(ハードウェアやミドルウェア, そのための外注費等)が最も高く、そのため起業時には、クラウドコンピューティングを活用することで、スタートアップ時の負担を減らせることがわかりました。
この領域は、どのポジションにいるかで議論がありますので、今回は、ここまでにしようと思います。
1人のSEとしては、クラウドコンピューティングによる変革は、インターネットとWebブラウザとIDE(Eclipse等)があれば、さまざまなアプリケーションを自分のアイディアで開発できるため、コストも少なくて済み、あれもこれも作りたいと思いながら、アイディアで勝負するために、今夜も作り続けています。
当面は、ワークフローエンジンを使ったクラウド対応アプリケーションの作る様子を解説付きの動画として、YouTubeで公開することを目標にしています。
クラウド関連でもう1つ
IBMの米持さんが書かれた「クラウドを実現する技術」(Amazonへ)は、良書です。社内や知人間で、クラウド関連の参考書としてススメたところ非常に好評です。技術、具体例、どういった人々が使うのか、わかりやすく書いてあると思います。