アイドルマスターMAD動画が大学の授業の題材になったそうだ
つい先ほど知ったのだが本日の京都大学で「情報社会と人間」という授業がありそのなかでニコニコ動画のアイドルマスターMADを題材にした話がされた模様。情報源はココ「京大でニコマスを題材にした講義が行われたらしい」。
授業で使われたパワーポイントはSlideShareにアップされている。
大学の卒業研究でニコニコ動画を題材にしたものはいくつかみたことがあるし、先日のネットスラングの研究のように論文などで使われることも多い。UGC関係では濱崎先生、武田先生、西村先生による「動画共有サイトにおける大規模な協調的創造活動の創発のネットワーク分析 : ニコニコ動画における初音ミク動画コミュニティを対象として」という初音ミク題材のちょっと有名な論文がCiNii経由でも読める。が、しかしMAD作品をテーマにしたものは珍しいと思う。
さてこの授業はTwitter中継もされたようだが残念ながらその時間に居合わせなかったので詳細な内容はわからない。ただ24枚目のスライドに「コミュニティの変遷」というタイトルでちょっと興味深い分析が載っている。
黎明期:少数による実験的制作
成長期:参加者の増大,先導グループによる表現範囲の拡大
発展期:コミュニティ内の分化,サブコミュニティの構築
衰退期:先導グループの離脱,コミュニティの分散や縮小
ネットワークコミュニティの発展過程について述べた論文をみるとだいたい同じようにこういう発展過程が載っているが、この分類でいうと当アイドルマスターコミュニティは衰退期にさしかかりつつあるということらしい。衰退期を迎えたネットコミュニティは縮小し、そこにいたメンバーはネットの別のコミュニティに移動して、そこに前のコミュニティの文化を持ち込み移植する行動をとりそれが分散知になるはずだ。
これが分散知システムとなり得るかどうかには私も着目したい。
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