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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

経産省がバーチャルアイドルのロードマップを発表してたw!

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 本日経済産業省から、08年版「技術戦略マップ」が発表されている。発表のページはここ
 技術戦略マップは、主要産業の技術と市場動向をまとめたもので、これを見れば国内の主要技術分野については、今後数年間の技術目標や関連施策等がわかる。平成17年に「技術戦略マップ2005」が策定されてから継続的に更新されてきている。

 コンサルティングをやっているとしばしば「将来はどうなっているんでしょうねぇ?」という顧客からの問いに直面する。こんなに技術革新の早い時代になると3年くらい先の事は判ってもそれ以上先を予測する事はとても難しい。
 それでも今うつべき施策を立てるのに、5年先10年先の将来がどうなるかという仮説を立てることは必要だ。そんなときにこの技術戦略マップからヒントや手がかりを貰う事は多い。例えばここには人々の将来の生活像のイメージがあったりする。時々眺めている資料である。

 こちらのページからは、29の技術分野の各資料がダウンロードできるようになっていて、例えば情報通信の分野では、半導体、ストレージ・メモリ、コンピュータ、ネットワーク、ユーザビリティ(ディスプレイ等)、ソフトウェアの7つの分野について、導入シナリオと技術マップとロードマップが掲載されている。

 さてこのロードマップに今年から「サービス工学」や「コンテン ツ」などが加わっている。このコンテンツ分野にはいくつか面白い予測が載っている。技術ロードマップには、この分野で実現されているコンテンツとして

フィギュアなどは、自分で3次元モデルを作成し、それを自宅の機械で立体造形物にすることができるようになる。携帯電話の外装なども自分自身で設計できるようになる。それら3次元データを他者に販売することも可能となる。

なんて記載があって、どこかのシンクタンクのおたく分野の研究者がロードマップ策定に参画した臭いがする。
Virtualidol そして極めつけは、コンテンツ分野の資料(PDF)にある技術ロードマップのP10(全体だとP49)にある「バーチャルアイドルの2025年までのロードマップ」である。これによると、

現在は

歌うバーチャルアイドルが人気を博し始めた。3DCG技術の発達により、バーチャルアクターが動画制作で取り入れられるようになった。

と言う段階で、2015年には、

バーチャルアイドル、バーチャルアクターを簡単にすぐに制作できるツールが開発される。バーチャルアクターによる映画が一般化する。

となって2020年に

バーチャルアイドル、バーチャルアクターがテレビ番組でも一般化し、その関連市場が拡大する。

とされている。{以上、出典は全て「経済産業省 技術戦略マップ2008 コンテンツ分野」から。赤字は吉川がつけたもの}
 最近のニコニコ動画での初音ミクやアイドルマスターをみていると、個人的にはもうちょっと早くここまで到達するように予測するが、何にしろ政府もバーチャルアイドルには注目しているということは喜ばしい。

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