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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

グループウェアの次の呼び名

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 雑誌日経ソリューションビジネスの5/30号にグループウェアの特集記事が載っている。最近またグループウェアの相談や商談が増えてきているとちょうど先日書いたところが、どうやら業界全体でそういう動きのようだ。以前のグループウェアブームのときに導入した前のバージョンが老朽化して入れ替え時期に来ているらしい。

 記事では国内グループウェアを牽引するのは4社(マイクロソフト、IBM、ネオジャパン、サイボウズ)としてそれぞれの特徴を紹介していたが、ここにドリームアーツの名前がなかったのはちょっと不自然な印象。全日本空輸やコクヨ、アスクルなど国内の大規模なNotesユーザがNotesを捨ててINSUITEに実績した実績があり、私の認識ではNotesマイグレーションの際はネオジャパンやサイボウズよりは、NTTデータのイントラマートと並んでドリームアーツのINSUITEが有力な選択肢の一つだ。

 話を記事に戻すがグループウェア製品は既に成熟していてマイクロソフト、IBMともに周辺分野であるメッセンジャーやWeb会議系を強化する方向にあるという記事での分析には同意。メールや会議室予約、ドキュメント共有や掲示板などの基本機能はどのツールを見ても、もはやあまり差はない。唯一差というか癖の出るのがスケジューラくらいで、もしユーザがスケジューラにこだわりを持っている場合は私としては国産のグループウェアかあるいはそれに特化したNECネクサソリューションズの「予約&スケジューラ」を推薦するようにしている。

 あと最近の大きな流れとして、マイクロソフトとIBMがグループウェアのSaaSでの提供を始めたことを記事が取り上げていたが、特に運用負担が高いメールやスケジューラのようなシステムはSaaS対応として社外に出す企業が増えると私も予測している。たぶん全体の2割から3割くらいの企業は、メールをSaaS対応にしてしまうのではないだろうか。

 日経ソリューションビジネスのあとがきでは「グループウェア」という呼び名自体がそろそろ終わりで次の呼び名が出てくるというガートナーの志賀さんのコメントが掲載されていた。そういえば別のどこかのアナリストは「チームウェア」と言う呼び方を提唱していたけど、それはグループウェアの前の呼称なので却下だろう。
 「コラボレーションウェア」「ワークプレイス製品」なんて呼び方は既にあるけど、なかなか浸透しない。個人的には次世代のグループウェアの重要な仕事のひとつとして社内外の複数メディアを個人用に集約・統合する機能があると思っているので、そういう面からの良い名前を思いついたら私も名づけ親に立候補してみようかと思っている。

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