【図解】コレ1枚でわかるAIのモデル
AI(人工知能)に関するニュースやビジネス文書に目を通すと、「最新の言語モデル」や「AIモデルの精度」といった言葉が頻繁に登場します。しかし、ITの文脈で使われるこの「モデル」という言葉は、プラモデルやファッションモデルといった一般的な意味合いとは少し異なり、直感的に理解しづらいかもしれません。
一言で言えば、AIのモデルとは「入力に対して、最適な回答を予測し、出力する計算式」です。
入力と出力をつなぐ「関数」
中学校の数学で「関数(y = f(x))」を学んだことを思い出してみてください。「x」に数字を入れると、あらかじめ決まった計算式(f)を通って、「y」という結果が出てきます。AIのモデルも、基本的にはこれと同じ仕組みで動いています。
例えば、「画像に何が写っているかを判定するAI」があったとします。この場合、入力(x)はスマートフォンのカメラで撮影した写真のデータです。このデータがAIのモデル(f)を通ると、出力(y)として「これは猫です」というテキストや確率が返ってきます。
「プログラム」と「モデル」の決定的な違い
従来のコンピュータープログラムも、入力を出力に変換するという点では同じです。しかし、従来のプログラムは「もしAならBをする」というルールを、人間のエンジニアが一つひとつ手作業でプログラム・コードとして記述していました。
一方、AIのモデルは人間が直接ルールを書き込むわけではありません。AI自身が大量のデータを読み込み、データの中に潜む特徴やパターン、法則性を自力で見つけ出します。このプロセスを「学習(トレーニング)」と呼びます。例えば、猫の画像を10万枚読み込ませることで、AIは「猫特有の耳の形や毛並みのパターン」を数学的な重み付けとして内部に記憶します。この学習の成果として出来上がる「複雑な数式の塊」が、AIモデルの正体なのです。そして、完成したモデルを使って新しいデータに対して予測し、答えを出すことを「推論」と呼びます。
特化型AIと生成AIにおけるモデルの違い
これまで主流だったAIモデルは、「画像に写っているのは猫か犬か(分類)」「明日の売上はいくらか(予測)」といった、特定の目的のために作られる「特化型」でした。これらのモデルは、入力に対して「ラベル(正解)」や「数値」をピンポイントで出力する、いわば特定のタスクの専門家です。
一方、近年注目を集めるChatGPTなどの「生成AI」の裏側では、汎用的で巨大なモデルが動いています。これは、「基盤モデル」と呼ばれています。様々なタスクをこなす基盤となるモデルということで、このように名付けられました。基盤モデルは、特定のタスクではなく「データの構造やパターンそのもの」をインターネット上の膨大な情報から学習しています。そして、入力(プロンプト)に対して、確率的に最も自然な続きの単語やピクセルを予測し続けることで、これまで存在しなかった「新しい文章や画像」を作り出して(生成して)出力します。
AIを活用したサービスを導入する際、「裏側でどんなモデル(特化型か生成型か)が動いているのか」「何を学習して作られたのか」を意識することは、AIの得意・不得意を見極め、ビジネスで安全かつ効果的に使いこなすための第一歩となります。
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