島根県のインターネット安全啓発事業
『親子で一緒に考えるインターネット護身術』 というイベントでの講演は明日・明後日だというのに、どうやらPCに向かったままうたた寝をしてしまったらしい私、大慌てで (でも内容はバッチリ!) 仕上げた資料を送ったのは今日の10時過ぎでした。 大反省!です。(^^;
子どもたちをインターネットのトラブルや犯罪から守るため、子どもたちといっしょにネットのやり取りに必要な善悪や危険を判断する力 「護身術」 を身に付けませんか?
──というサブキャッチが掲げられたこのイベントは、島根県が取り組もうとしている「インターネット安全啓発事業」のキックオフイベント。
大々的に誇示しないところは出雲の国の人たちの奥ゆかしさなのですが、IT時代に対応できる県にしようと地道に少しずつ動いている島根県。
単年度予算、単年度結果、という古い体質がまだまだぬぐいきれない地方自治体の中で、少ない予算を工夫して数年前からIT推進事業をコツコツと積み重ねてきた島根県の様子は、そばで見ているとつい応援したくなります。
パソコンやインターネットが学校に導入されても、ちゃんと導いてくれる指導者に事欠いていては意味がありませんが、そこを何とかしようと取り組む学校や教育委員会ってそれほど多くはありません。
先月も、「修学旅行先の神社仏閣を調べていたら、京都のお寺の公式サイトがフィルタリングに邪魔されてあけられなかった!!」 と文句を言いながら息子が帰ってきたことがありました。
闇雲にフィルターをかけて安心してしまうことには反対ですけれど、「その先に何が待っているから危ないのか」 をちゃんと教えてあげられない教本しかないのが現実なのですから。
# 『子どもといっしょに安心インターネット』 の第1巻で、詳しく書かせていただきました。
東西に250kmと長い島根県は、三箇所に県立高度情報化センター(公的施設)を設置し、講習会を開催して 地域ITリーダーやパソコンボランティア を積極的に育てています。
ITリーダーやパソコンボランティアが育ってくれば、教育現場のサポートも可能になりますよね。
そういう環境ができてきたので、今年度 「インターネット安全啓発事業」 をスタートする運びとなったわけです。
これまで、子どもとネットに関する親子向け、あるいは教員・親・子の三者向けの講演を多くやらせていただきましたが、今回のように県警の方とのジョイントは初めてです。
島根県警察本部サイバー犯罪対策係長・飯塚氏が 「サイバー犯罪の現状~被害に遭わないために~」 というタイトルで講演してくださいますが、こんなところからも、県の本気がうかがい知れます。
悪質な大人たちが子どもを巻き込むことばかりではなく、子ども同士のケータイメールによるいじめが日常的に行われるようになってきた昨今 (自殺未遂事件もありましたよね/哀)、隔して、フタをして、何とか触らせないようにするやりかたを根本から変えないと!!
帰ってきたら、また、こちらでご報告しますね。