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瞬時のひらめきと気づきの発想とがデザインするNewマーケティングヒント集

広告の姿を借りた、会員の個人情報売買?

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某有名ポータルサイトから届いたDM (=メールニュース) 。
そこにあるテキストリンクをクリックしたところ、表示されたページを見て唖然!
「名前(&フリガナ)」 「〒」 「住所」 「電話番号」 「携帯番号」 「年齢」 「生年月日」 「PCメールアドレス」 等の個人情報が全部必須入力項目になっているというのに、どこにも、一言も、取得した個人情報の取り扱いについて触れたテキストが存在しないのです。
何のページかというと、エステの体験キャンペーンの申し込みページなのですが。。。

このページは当然、某有名ポータルサイトがエステサロンから広告費をもらって提供しているものです。

ごく普通の利用者目線で捉えれば、ポータルサイトもエステサロンもどちらも有名だし、SSLが適用されているページでもあるので、「ここなら安心!」 と考えるでしょう。
もちろん、エステサロンは自社ブランドに傷がついてしまいますから、間違ってもデータを悪用しようなんて考えてはいないでしょうけれど、それほど有名ではないエステサロンだって (エステじゃなくてもそうですが/笑)

  • ご記入いただいた情報は、お客様のご予約の相談や確認のための連絡に利用いたします。これ以外の目的で使用したり、第三者に提供することはありません。

  • ご記入いただいた情報は、お客様のご予約の相談や確認のための連絡および、当サロンからの各種キャンペーン等のご案内に利用させていただきます。これ以外の目的で使用したり、第三者に提供することはありません。

というようなことは、どこかに一言書いてあるものです。(上はDMには利用しない場合、下は今後DMに利用したい場合)
だって、そうじゃなければ、キャンペーンに申し込みをした途端、エステサロンの母体である化粧品会社が訪問販売に来たり、情報を提供された別のサロンからDMがガンガン届いてしまう可能性だってあるわけですよね。

「いただいた個人情報は他の目的では使いません」 のない、詳細な個人情報入力ページを作って提供するポータルサイトは、自ら抱える会員の個人情報を広告主に売っているのと何ら変わりはないのです!!!

これが、最近出来たばかりの、まだこういうことに慣れていない会社が “うっかり” やってしまったのならわかります。
が、他のサイトのモデルとなるべき老舗の大手有名ポータルが会員の個人情報を広告費で売っているような方法でビジネスをしているのですから、イヤになってきます。

「期間限定の広告ページなんて、誰も気づかないだろう」 と、問題であることを承知で確信犯的に作ったのか、はたまた、担当者が気づかずに (あるいはうっかりして) やってしまったことなのかは、定かではありません。

でも、このポータルは懸賞ページの 「この懸賞に応募されると、提供元の○○社から楽しい情報メールが届きます」 というテキストも、気づかずに見過ごしてしまいそうなほど小さく表示しているくらいなので、クライアントさんのために確信犯的に仕掛けていると言われたとしても、自業自得です。
営業する側も、出稿する側も、ちゃんとルールをわきまえて行動してほしいものです。

ところで、あなたの会社のサイト、あなたが制作に携わったサイト、あなたが広告営業をしたサイト、大丈夫ですか?
信用ってこんなところからでもほころんでくるもの、気になったらぜひ再チェックしてみてくださいね。

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