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2012年を振り返る

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2012年ももう少ししかありませんが、2012年の私が勝手に考えた十大ニュースを上げて振り返ってみます。

■10.Kindle whitepaper等の電子書籍のハードの発売

既に電子書籍のハードは日本でも販売されていましたが、楽天のKoboやAmazonのKindleの電子書籍の本命が日本上陸もあり2012年は日本での電子書籍元年と言えます。

私はKindle whitepaperを購入して使ってみましたが、価格と重量を考えるとこの性能でもいいかなと思いました。例えばハードカバーの本を読むには紙の本よりもKindle whitepaperの方が優れています。ただし、まだ購入できる本の網羅がそれほど良くないためもう少し頑張って欲しいなと思います。特にハードカバーの本をぜひとも電子書籍で販売して欲しいです。

■9.Windows 8の登場

Windows 7の成功と昨今のタッチデバイスの成功を追いかけるためのOSであるWindows 8が販売されましたが、好調でないと言われています(私も買いましたが、ちょっと忙しくて移行していない)。

ただ、Windows 8で一番気になるのはSurfaceが日本での展開がなかったことです。海外の評価ではだめとか良かったとか賛否両論(否の方が多い?)ですが実際に触ってみないことにはなんとも言えません。

日本でも展開して欲しかったです。

■8.Intelの不調とARMの好調

Gartnerの半導体売上のデータ(Gartner Says Worldwide Semiconductor Revenue Declined 3 Percent in 2012)を見るとIntelはマイナス成長で且つQualcommが絶好調です。株価もQualcommがIntelを超えたというニュースがあるくらいです(売上とかはぜんぜん違いますが)。

これは昨今モバイルデバイスへの対応状況がそのまま反映されています。

Intelもモバイルデバイスへの取り組みとしてスマートフォン市場への進出やWindows 8のタブレットへの対応を始めました。まだ結果は不十分ですがIntelはこの状況を打開するための行動を取り始めましたが、Qualcommの現時点の独占状況を崩すにいたっていません。

これは他のARM系SoCを製造しているメーカにも言えることです。Samsung、TI、NVIDIA等がこの分野のQualcommのライバルですが、Cortex-A15世代をいち早く投入できたQualcommはやはり頭一つ抜け出しているようです。

Qualcommも現状に甘んじていなくMozillaのスマートフォンOSのサポートなどや2013年のロードマップをもっと先に進もうとしています。このモバイルデバイス市場に関してはQualcommのターンがしばらく続きそうです。

■7.新規のスマートフォンOSの登場(開発バージョンだが)

MozillaがFirefox OSを、HPがwebOSの開発バージョンを公開しました。AndroidとiOSが強くRIMやWindows Phoneがシェアを奪えない状況下でバックが十分でないスマートフォンOSがシェアを奪うことができるかはなはだ疑問です。

ですが、独占よりも混沌としているほうが市場として健全です。このため、新規プレイヤーの登場は混乱よりも強い成長を意味していると考えられます。特にどちらも既存よりも将来を見据えたプラットフォームとしてみることが出来ます。

ただし、成功するかは分かりませんし、Androidから鞍替えするメリットがなければ新OSを採用してくれるか分かりません。PCの様にインストールするOSを選択できるわけではありません。

このためFirefox OSやwebOSが一定のシェアを奪うことができるかまったく予想できませんが、私は両者と頑張って欲しいと思っています。

■6.LenovoがHPを抜く(3Q'12)

PC市場では順位の変動はそれほどなかったのですが、3Q'12でLenovoがとうとうHPに逆転しました(Gartnerのデータでは。IDCのデータではまだHPが1位)。これはどういったことを意味しているのでしょうか。

成長著しい中国市場を得意としているためLenovoが一時期的にトップに立てたのか、それとも得意なノートPC市場が成長しているため恒久的に成長を維持できていると見るかは難しいところです。

私はThinkPadユーザですので、ThinkPadが売れるのは当然だと思ってしまいます。NECのPC部門を買収したため、日本での製造(記念モデルを製造した)をしてくれればさらにいい製品を購入できるのではないかと期待しています。

私はHPの製品を個人的に購入したことがないのですが、ノートPCの電源コードを見ているとLenovoの方がいいなと思います(ThinkpPad X201sとの比較ですが)。ThinkPad X201sもぜんぜんおかしくならないので、買い替えを行う必要性がありません。買い換えたいけど...

■5.ファウンドリの苦戦した影響

TSMCが28nm世代で苦戦した影響でNVIDIAとAMDのGPUはなかなかでてこなかったり、QualcommのSnapdoragon S4の製造が十分でなく、UMCとSamsungと契約するわっと言ったり、GFでは28nm世代が製造が予定通りできそうになくてAMDが困っていたりしています。

それぐらい半導体の製造が苦しくなってきています。Intelも22nm世代で苦戦したため年々難しくなってきているのだろうなと思いますが、IT業界の成長力の一端は半導体の製造能力に依存しているため、今後に不安を覗かせる状況です。

AppleもSamsungをやめてTSMCにいくのではないかと噂されていますが、現在のTSMCの製造能力ではそれも難しいためかSamsungでの製造を継続したと噂になっています。

スマートフォンなどのデバイスの出荷台数が伸びている関係上TSMC等のファウンドリへの製造委託は多くなってきます。それを担うだけの能力が維持できなくなるかもしくはコストが増大すれば多くのファブレスメーカは対策を取る必要があります。

例えば、AppleがIntelに製造を依頼しても不思議ではありません(Intelは一部ファウンドリを行っている)。

■4.スマートフォンの好調・PCの不調

スマートフォンは3Q'12に1.6億台に到達していますが、PCは0.8億台です。3Q'12の時点でダブルスコアにはなっていませんが、4Q'12はダブルスコア以上広がるでしょう。

また同じOSであるメディアタブレットがいることを考えるとエコシステムとしての差はもっとあると考えるべきです。メディアタブレットはキーボードもつけることができるため、仕事以外のプライベートで行う作業の大半はスマートフォン・メディアタブレットで出来ると考えるべきです。

PCが一部の分野でしか使用される端末になっても少しもおかしくはありませんし、家庭でPCはオーバースペックと判断される時期がすぐに来ると思います。寂しいことですが。

■3.AndroidがWindowsを超えた

スマートフォンとPCの成長率が違うため、OSの出荷台数としてはいつかは越えると思われていましたが、2Q'12でAndroidがWindowsを超えました。

現在のスマートフォンの勢いを考えるとしばらくは再逆転は発生する要因はないと思われます。逆に、ダブルスコアがいつ到達するかが焦点になります。

WindowsがWindows RTとWindows Phoneで巻き返しを期待していたのかも知れませんが、現状の勢いはそれほどないため、Androidのスマートフォン・メディアタブレットの勢いを止めることはできそうにありません。

出荷台数がエコシステムの優位性をそのまま反映しているわけではありませんが、ダブルスコアまで広がればそうも言っていられないと思います。早ければ1Q'13、遅くとも3Q'13には両者はダブルスコアまで広がると思われます。

■2.高精細化の始まり

AppleがiPhoneでRetinaを搭載したときからいつか来ると思っていたのですが、iPad 3rd genで2,048x1,536と高精細化競争の幕が切って落とされました。Android系タブレットも高精細化した製品が出てきましたし、Macbook Pro Retinaでも同様の対策が行われました。

Windows系PCではここまで高精細化の波はきていませんが、近い将来においてくるでしょう。スマートフォンでも1,920x1,080が登場しましたしね。

このため今後この競争は激化するでしょうし、どこまで到達するのか分かりません。相対評価してしまうため、競争激化は今後も続きます。

CPUの性能と同じでゴールがないためどこまで続くと思いますがWEB等のページを作成する側には困ったことかも知れません。

■1.iPad miniやNexus 7等の7インチ前後のメディアタブレットの登場

年初めのCESでも7インチのメディアタブレットが発表されていましたが実際の製品が出てきたのは年の半ばでしたし、このサイズの本命のiPad miniが秋に出てきてようやく7インチがメディアタブレットの主役になってきた状況になりました。

私はNexus 7とiPad miniの両方を購入しましたが、10インチクラスよりも7インチクラスの方が良いと思いましたし、もっと言えば個人として使う場合は7インチで十分だと思います。もっと軽ければよりさらに良いと思います。

メディアタブレットが7インチと10インチで共存するのかそれとも5~6インチタブレットがカテゴリを創設できるのかそれともどこかに集約されるのか未だに分かりませんが、ずっと持っていられるほど軽くて邪魔にならないサイズは必要だと思っています。7インチはちょうど良いポイントだと思っているため、今後この分野がもっと成功してもいいと考えています。

■まとめ

2012年は私は割りといろいろと購入しました。iPad 3rd gen、Nexus 7、iPad mini、iPod touch 5th gen、Kindle whitepaper、Windows 8ともらったものですがAMDのAPUでPCを組み立てました。Surfaceが日本でも発売されていれば購入したと思います(Windows RTに期待していた)。

7インチメディアタブレットは個人が使うメディアプレイヤーとしてはスイートスポットな製品だと私は考えています(ただしもう少し軽くないといけないと思っています)。インターネット端末としてはPCはオーバースペックだと思います。

ただし、現時点での7インチメディアタブレットは完成品だとは思いません。いくつか欠点があります。もう少し軽く・小さくなればいいのにと思わなくもありません。重さはKindle whitepaper並みのメディアタブレットが出てくればいいのに思わなくもありません(NECの軽い製品はありますが、OSのバージョンアップとか対応しないものですかね)。

高精細化もメディアタブレットやMacbook Proでは行われていますが、他のノートPCは未だに対応されていません。2013年には対応されるかも知れませんが、この流れはもっと止めることが出来ないでしょうから早くWindows系も追随して欲しいものです。

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