PC・サーバ・携帯電話・スマートフォンの出荷台数推移(2Q'12)~スマートフォン以外低成長継続中~
Gartnerは、PC・サーバ・携帯電話・スマートフォンの出荷台数を発表しています。2Q'12のデータが出揃ったので、出荷台数の前年同期比をグラフ化してみました。
■前年同期比
出典:Gartner
・Gartner Says Worldwide PC Shipment Growth Was Flat in Second Quarter of 2012
・Gartner Says Worldwide Sales of Mobile Phones Declined 2.3 Percent in Second Quarter of 2012
・Gartner Says the Worldwide Server Market Revenue Declined 2.9 Percent; Server Shipments Grew 1.4 Percent in the Second Quarter of 2012
スマートフォン以外は低成長率が続いています。特に携帯電話自体はマイナス2期連続マイナス成長です。
スマートフォンは既に出荷台数を1.5億台になりました。このため、もうそろそろ高い成長率を維持できないのではないかと考えていますが、その兆候はまだ見れません。
PCとサーバは微妙な成長率で推移しています。PCはWindows RTの登場で大きく減少傾向を示すようになるかも知れません。サーバ市場は、マイクロサーバが登場すれば増加する可能性がありますが、現状そのような市場があるかまだ分かりません。両者とも増加傾向を示すには好景気になるまで待つ必要があるのかも知れません。
好調なスマートフォンと不調な携帯電話ではいまいち非スマートフォンの状況が見えません。そこで、非スマートフォンとスマートフォンの出荷台数のグラフを作ってみました。
現在の勢いが垣間見れるグラフになっています。さて、ここで問題は両者はいつ逆転するのでしょうか?
スマートフォンはここ4期連続40%以上の成長を続けています。非スマートフォンは4期連続マイナス成長を続けていますが1Q'12で-16%、2Q'12で-17%と強いマイナス成長を示しています。
スマートフォンが43%の成長率を維持し、非スマートフォンが今後-20%以上で推移した場合、1Q'13には両者は逆転することになります。通常ここまで勢いに差があればもっと加速度的に差が広がるため、この予想で用いた数字もあまいと思います。
このためもっと早い時期に逆転の可能性もあります。iPhoneが9/21に発売され4Q'12のスマートフォンの出荷台数の成長率は50%を超えてくれば4Q'12に逆転する可能性もあるかも知れません。
スマートフォンは、まだまだ高い成長率を維持し続けるのだろうと思いますが、いつまでこの続くのでしょうかね?