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Javascriptベンチを取ってみた(Jul 4,2011)~Opera 10.50&IE 10 PP2登場~

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Opera 10.50&IE 10 PP2がアナウンスがありましたので、Javascriptベンチを取ってみます。

Javascriptベンチは、SunSpider V8 Benchmark SuiteKrakenPeaceKeeperAsteroidsです。

測定したPCは、Phenom II X6 1090T BE(3.2GHz)、Radeon HD 6850、Windows 7 64bitです。SunSpider、Krakenは値が小さいほど優秀で、V8 Benchmark Suite、PeaceKeeperとAsteroids は値が大きいほど優秀です。

各ブラウザの傾向は違いはありません(変化が乏しいのでベンチを取っているのが面白くなくなってきた...)。

IE 10 pp2からWeb Workerがサポートされました。ようやくです。そこでWeb Workerを使ったベンチで比較してみました。使ったベンチは自作の"Web Wrokersを使ってマルチコアを使い尽くしてみた(Javascriptサンプル)l"です。ベンチは上記のハードウェアです。

1~16までWorker数を変えた時のデータを以下になりました。

1Worker/Minは、数字が大きいほどWeb WorkerとMessageの効果が大きいことを示しています。6コアCPUにも関わらず6倍にならないのはTurbo COREにより低負荷の場合CPUの周波数が向上するためと、Worker数が増えるとMessageによるロックによる低下が増えるためだと思われます(計算は各Workerに任していますが、集計はメインスレッドで行っているため)。

このため、CPUコア数比まで性能が近づけないのではないかと思われます。Operaは論外のデータになっていますが、Firefoxも3コア程度しか使っていないように思えます。

現在の販売されているCPUを考えるとFirefoxの選択はそれほどおかしくはありません。4スレッドまでのCPUは一般化しましたが、6~12スレッドCPUは高価な部類ですし、それほど多くはありません。このため、3Workerまで使用できれば現状はそれほど問題はないでしょう。ただし、将来的にはもう少しサポートしてほしいものです。

ついでにWeb Workerを多用したWEBアプリははあまりみたことがありませんが、HTML5でちょっと重いゲームを作るならば役立つでしょう。ですので、OperaとFirefoxはもう少し改善してほしいものです。

NetApplicationsからブラウザシェアが公開されました。OperaにはOpera miniも加算してグラフにしてみました。

■シェア

■先月差

(出展:NetApplications)

IEのシェア低下は収まる気配がありません。若干Safariの勢いが止まったように見えなくもありませんが、もう少しロングでみないと分かりません。

IEは2011年末にぎりぎり50%切らないようなペースです。IEにとって2011年にはシェアを伸ばすことができるニュースがないため、改善は出来ないでしょう。

Chromeも2011年末までに20%の大台には到達出来そうにありません(他の資料では20%を超えているデータもありますが)。ChromebookとChrome Web Storeで可能性があるかも知れないと思ってはいましたが、下半期以降の状況次第でしょうか。それでもかなり難しいと思います。

Safariは伸びはいつものペースに戻った感じです。Apr'11で大幅に増えたのはiPad 2だったのでしょうか。LionやiPhone 5(4S?)あたりで2H'11で大幅に増えるかも知れません。

上記のデータはブラウザシェアJavascriptベンチにありますので、必要でしたら使ってください。

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