Javascriptベンチを取ってみた(Apr 27,2011)~IE 9/Firefox 4/Chrome 10/Opera 11.10等いっぱい~
いろいろありJavascriptベンチを久しくしていませんでしたが、IE 9の公開と一緒に久しぶりにJavascriptベンチを行ってみます。
Javascriptベンチは、SunSpider 、V8 Benchmark Suite、Kraken、PeaceKeeper、Wriggly Wordss
測定したPCは、Phenom II X6 1090T BE(3.2GHz)、Radeon HD 6850、Windows 7 64bitです。SunSpider、KrakenとWriggly Wordsは値が小さいほど優秀で、V8 Benchmark SuiteとPeaceKeeperは値が大きいほど優秀です。
ここまで間が開いたのはIE 9の公開が延期したのとあわせたためです。Microsoftが東日本大震災に気をつかって、IE 9の公開を遅らせました。この判断は正しいか分かりませんが、Microsoftが日本の事情に気をつかってくれたことを私は非常に高く評価しています(だからと言ってFirefox 4やChrome 10の3月中に公開したことに関しては別段悪い評価をしているわけではありません)。このため、Javascriptベンチもそれにあわせて実施を見合わせました。
前回(Javascriptベンチを取ってみた(Mar 7,2011))から、しばらく空きましたが、その間に以下のブラウザがのマイナーバージョンの更新がありました。
・IE 9
・Firefox 4
・Chrome 10
・Opera 11.10
このため、一切が最取得しなおしています(はっきり言えば全てのバージョンば上がったので、全てとりなおした...Opera 11.50alphaだけだった...)。
Javascriptベンチ結果の数字に関しては、いろいろありますが、概ね高速化を果たしています。IE 9は速いとは言え、得意なのはSunspiderと自社ベンチのみです。このあたりが万能タイプなJavascriptエンジンとは言えません。
Firefoxが、Chrome並みのブラウザバージョン別にリリースすることを発表しました。
BETA、AURORA、Nightlyと...(Javascriptベンチ取っている者として勘弁してほしい)。この方針はChromeに負けないためと言うのあるのかも知れませんが、ブラウザの進化の速度の表現していると思います。このため、Javascriptベンチを取得する面倒さを除けば評価されるべきです。
MicrsoftもHTML5へのコミットを明言しておきながら、IE 9でのサポート率の結果を見るとかなり懐疑的でしたが、IE 10の発表でMicrosoftも遅いながらも過去のペースでないことをアピールしました。これはかなり前進とも言えます。ただし、ChromeやFirefoxから見ると遅いペースです(Chromeは早すぎると思う...と考えるほど私の考えが古いのかも知れません)。
IE 10の登場やFirefoxのバージョン別リリースの発表などを聞くとブラウザの世界の進化の速度はさらに速くなっている印象です。今後どのように変わっていくのかわかりませんが、私は拡張機能の統一とJavascriptのサーバサイド関係をブラウザ側にフィードバックなどがあると面白いのにと思っています。
いや、拡張機能の統一は必須で対応して欲しいものです。いろいろとあると思いますが。
後、次回からはWriggly Wordsを外します。Firefoxが動かないことと統合的なJavascriptベンチは外す方向にします。
結果の表はJavascriptベンチ(2010/8/5以降)で公開しています(定期的にとっていないですが、そこは課題とします。データとしてはあるほうがいいと思いますので)。