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Gartnerのスマートフォンシェア予想に関して

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Gartnerは、スマートフォンのシェア予想を発表しました。

Androidは、2010年にRIMを抜いて2位に、2014年にはSymbianと肩を並べるシェアになると予想しています。記事は2009年からスタートしていますが、Gartnerは2007年からスマートフォンのデータを公開しています。このため、2007~2009年は実測値、2010,2011,2014は予想値でグラフ化してみました。

■スマートフォンシェア

■スマートフォン出荷台数

私はグラフを見て、もう少しスマートフォンの伸びは良くなるのではないかと思います。理由は、メディアタブレットの台頭の相乗効果がもっとあると考えているためです。

メディアタブレットとスマートフォンは競合しないカテゴリになると考えています。理由は、使用するケースは違っているためです。ですが、アプリはプラットフォームは共有されるため、両者はお互いに補完しあいながら成長するのではないかと思っています。

このため、スマートフォンの伸びはもっと上がると思います。

また、スマートフォンとメディアタブレットの相乗効果が大きいと考えているため、片方しかないプラットフォームはブレーキがかかると思われます。

メディアタブレットは、iOSはうまくスタートをきっていますが、他のプラットフォーム陣営は未だにまともな製品を出せれていません。ただし2010年末から2011年初頭には製品が出揃えば、面白い展開が始まるのではないかと予想しています。

Android陣営の成長を指をくわえてみているほど他の陣営は悠長なわけではありません。Nokia陣営(Symbian)は、Microsoft幹部をCEOに招聘しました。Amazonは、Microsoftのゲームプラットホーム戦略担当ディレクターを採用しました(これは今後面白い展開があるかも)。HPはWebOSをうまく活用する製品を出してくるかも知れません。特にnode.jsを採用したのは面白い選択ではないかと思います。

スマートフォン及びメディアタブレットは数年(2013年までに)で勝者が決定するのではないかと思います。できれば、一番オープンなところが勝ってくれるとうれしいです。

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