世界第三位の【ソフトウエア企業】と【ネットサービス企業】は日本企業。その企業とは、、、
ニューズウイークとハーバードビジネスレビューは、ついつい「後で読む」カテゴリに入れてしまう雑誌であるが、先ほど(今、金曜日の朝3時)、遅ればせながら先々週のニューズウィーク日本版(10月8日号)を見ていたら、面白いものを見つけた。
そのニューズウィークのグローバル最強企業ランキングの産業別ランキング(営業利益)で、わがIBMはエレクトロニクス産業で世界1位と順当であったが、ソフトウエア、ネットサービスで日本企業が3位に付けていた。
ソフトウエアの1位はもちろん「マイクロソフト」、ネットサービスの1位の「グーグル」も当然だったが、、、、
ソフトウエアでは2位のオラクルに次ぐ世界3位が「任天堂」、ネットサービスの世界3位は「Yahoo Japan」なのである。 ソフトウエアとインターネットサービス会社の日本代表が任天堂とYahoo Japanというのは驚きだ。
<ソフトウエア会社>
ソフトウエア会社の日本代表である「任天堂」の営業利益は4280百万ドルでパナソニックや昨年から急速に伸びたアップルのそれとほぼ同じで、デルやSAP、KDDI、三井物産、ソニーをはるかに上回っている。
任天堂の凄さに関しては、ITmediaオルタナティブブロガーの中村昭典さんや林さんが分析してくれているので、そちらに譲りたい ⇒ 任天堂関連記事
それにしても、営業利益率は日立、東芝、富士通、NECなどが3%台で、他の日本企業もほとんどが数%なのに対して、任天堂の29%となっており日本企業としては、ずば抜けているのはさすがだ。(欧米企業は通常10%以上)
任天堂とは営業利益が1桁違うが、このソフトウエアランキングの14位に日本のソフトウエア会社として「日本オラクル」、16位に「コナミ」、18位に「トレンドマイクロ」が入っていた。
しかし、日本のソフトウエア会社をこよなく愛するわたしとしては、任天堂、日本オラクル、トレンドマイクロは「日本のソフトウエア会社の代表」という気がしない。こららの会社が素晴らしいことはわかる。日本オラクルの取締役やトレンドマイクロの日本代表の大三川さんなどに1対1で話す機会があり、これらの企業の素晴らしさや日本企業としての心意気は感じているが、もっと純粋な日本のソフトウエア会社が世界に羽ばたいてもいい時期ではないだろうか。 ジャストシステム、サイボウズ、富士ソフトなどの今後に期待したい。
<ネットサービス会社>
世界3位のネットサービス企業は日本の「Yahoo Japan」だ。 しかし、Yahoo Japanがネットサービス会社の3位になっている以上に驚きなのは、4位のYahoo(アメリカ)の2倍近い利益を上げていることだ。Yahoo Japanの営業利益率は、なんと、なんと、、47.6%だ。米日逆転は、セブンイレブンなどの例にもあるので驚かないが、Yahoo "
Japan"が世界で3位というのは相当な経営手腕である。
しかし、やはりソフトウエア会社の場合と同じように、純粋に日本の代表という気がしない。 楽天やGoo(エヌ・ティ・ティ レゾナント)、@niftyなどが数年の内にランキングすることを期待したい。