堀江被告 実刑判決と経営者像 1
ホリエモンに2年6ヶ月の実刑判決が出た。 地裁の判決なので今後の行方を見守る必要があるが、一つの決着をみたことになる。
2年ぐらい前だろうか。 彼がマスコミで注目をされるようになったとき、私は
「”金儲けして何が悪い”の何が悪い。みんなお金をもうけるために働き、ビジネスをしているのでは」
「旧態依然とした野球界が、これで面白くなる」
「ちょっと政治家には向いていないけど、何か変えてくれるかも」
「放送会社の買収の何が悪い」
「平民でも、いつかはお金持ちになれる可能性を感じられる」
「新しい考えを持ってがんばっている堀江モンを、頑固な年寄りがいじめている」
と思っていた。
しかし、バブル崩壊を乗り切り、アジアの様々な国との競争の中で生き残ってきた日本の企業の経営者の話を聞き、語り合う中で”お金ではない、大人の男(女)のロマン”を本気で求めて経営している人が極めて多いことがわかってきた。
・世の中から尊敬されること
・何らかの形で世の、日本の役に立ちたい
・社長を引退後も継続して末永く生き残っていく企業文化・体質を創りたい
・会社に投資している株主への還元、社員の生活、会社の活動のために利益は不可欠であるが、お金が目的ではない
簡単に要約できないが、主にこのような考え(哲学)を強く持っているように感じられるた。
そのような経営者と話するにつけ、「お金儲け」のために動く経営者への尊敬は薄れてきた。
「顧客満足度の向上」という横断幕をフロアに貼ってあるのに会議では売上数字ばかりの議論をしている会社もまだまだあるのだろうが、そういう会社でも、そうなっている現実と戦う意思を持っている。
会社とは何か、株主とは、経営とは何かを考えさせられる判決だった。
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