オルタナティブ・ブログ > 破壊的イノベーションでキャズム越え >

国境なきオープンイノベーション(C&D)で、世界のソフトを日本で仕上げて世界で売り抜く!

Huawei Japan(ファーウェイ・ジャパン)の端末事業説明会に行ってきました

»

先日開催されたKDDIの2011夏モデル発表会の展示ブースにて、DATA06端末をチェックしてお話をお聞きして間もなく、本説明会のご案内があり、日本未発売端末も展示されるとの記載があったので、参加してみることにした次第です。

会場は丸ビルコンファレンススクエアで、何年ぶりか記憶がないぐらい久しぶりに丸ビル7F-8Fへと。(2005-2006年頃は、東京21cクラブがこの7Fにあり、毎日のように詰めていました。)

-

Huawei01 Huawei02

Huawei03 Huawei04

進行は端末本部PRマネージャーの天本和子氏(写真左)、プレゼンテーションは、国内の端末メーカーに8年ほど勤務経験のある端末本部端末営業統括部・統括部長の沈 燁(チン・ヨウ)氏(写真右)による30分程度、更に質疑応答に30分程度の1時間の説明会となりましたが、同社としては日本で初めてのプレス向けイベントだったようで、今後もPRを強化していくというお話がありました。

本題はというと、おもにHuawei社についての詳しい説明でした。

カンタンにメモレベルですが(「→」は当方の印象・コメント)

  • 世界におけるHuawei
    世界150カ国におよぶの多国籍な従業員が11万人以上在籍し、エリア拠点を15カ所、140以上の国で事業を展開しているグローバル企業である
    → それほど巨大である事を初めて知る
    -
  • 世界上位50社の通信事業者のうち45社から採用され、それらが同社売上の65%を占めている、エリクソンに次ぐ世界第2位の通信ソリューションプロバイダーである
    → 想像していなかった実績(但し、端末メーカーとしてではなくという点で。)
    -
  • 昨年(2010年)春には、日本のR&D拠点を設けることで、本格的な日本市場への強化を図っている最中である
    →グローバルでありながらローカル経営を重んずるグローカル企業(Think Globally, Act Locally)
    -
  • 事業ドメインは、エンタープライズ、キャリアネットワーク、端末、その他で前年度売上は約2兆3,000億円、平均成長率約29%。端末事業に力を入れている
    → エンタープライズ系までというのは全く知らず、一方でコンシューマ製品へのシフトがうかがえる
    -
  • 現在の端末製品は、モバイルブロードバンド(モデム、ポータブルWi-Fi)、携帯電話、家庭向け端末(フォトフレームおよびタブレット製品)の3つが、1/3ずつ程度の売上構成となっているが、今後は携帯電話のウェイトを高めていく
    → まだまだ、全社および端末事業における携帯電話のウェイトは小さい
    -
  • 端末事業として、ポケットWi-Fiで知られるポータブルWi-Fiは、ベースモデルをローカライズすることで、世界で100ものカスタマイズモデルを出荷している。 PocketWi-Fi S・IDEOSで知られる製品の中国モデルC8500は、中国市場でNo.1の販売実績を誇る。北米でもM860という端末を3カ月で100万台という販売実績
    → 中国でNokiaが強いという印象は、既に過去のものとなったのか?という時代の変化。
    -
  • グレーターチャイナ以外のアジア・オセアニア(日本・インド・インドネシアなど)および北米、さらに世界でのブランド力を高めていくことで、2013年までに世界トップ5の携帯電話ベンダーになることをターゲットとしている
    → 既にチャネルや拠点が確立しており、工場を保有しないファブレスメーカーという身軽さで、更なるスケールの可能性を感じる

そのほかにも、国際特許出願数のランキングで世界一になった(2008)こと、世界初の商用LTEネットワークを構築したことやWiMAXの実証実験の事など、知らない事がいくつも出てきました。(以前より、イーモバイルの足回りベンダーという印象が強かったわけですが。)

質疑応答も30分間にわたり、日経BP各媒体、日経、インプレスなどから、いくつか質問がなされていましたが、私も2点ほど、

  • モバイルルータ製品において、今後、高速ネットワーク(Xi・WiMAX)対応製品などをリリースする意気込みは?
    ・・・沈氏:「あります」「具体的には・・・」
    -
  • 携帯電話が、ミドルからローエンドなスペックが多いが、今後はよりアッパーな製品、ミドルからハイレンジな製品を出す意気込みは?
    ・・・沈氏:「あります」「具体的には・・・」

LTE・WiMAXでのインフラ系の実績がある同社だけに、高速ネットワーク対応・長時間稼働/待受けのモバイルルータや携帯端末を出して欲しいところですし、やはり、ブランド力を高めるのはハイスペックな端末だと私は思います。廉価モデルと超ハイエンドモデルという極端なラインナップでも良いのではとか思ったりします。

どうせやるなら、「2番じゃだめなんです」ぐらいの意気込みを聞きたかったのですが、今後の端末製品事業をゆるやかな期待でウォッチしたいと思います。

-

質疑応答の終了後、端末展示品をざっと確認しました。

Huawei05 Huawei06

国内向け製品がずらりと並び、左奥のほうには、フォトフレーム製品。

その他データ通信製品と携帯電話が並んでいましたが、右端には、国内未発売端末が数点ほど展示されていました。

Huawei07 Huawei08
U9000は、廉価な端末をイメージするHuaweiにしては、背面のメタル部なども含め、ややグレードアップしたミッドレンジ製品かと思います。

Android2.2.2搭載ながら、2.3へのアップデートを予定しているとのこと。
グローバル端末らしく、軽くて反応のよいインターフェイスの端末でした。

Huawei09 Huawei10

7インチタブレットのIDEOS S7 Slimは、裏面の加工が手になじみ、シルバーのラインがデザイン的にも引き締まった、カッコよさを感じる端末でした。 但し、OSは、Android2.2.1とHoneycomb(Android3.0)では無い時点で、惜しいところですが、下部のタブ(HOME・Web・Entertainment・Communications・Favorite・■4つのマーク=アプリ)で切りかえるようなインターフェイスなどは、使いやすく感じました。

Huawei13 Huawei14

スウェーデンでチョコレートをイメージして開発されたU8300。 女性に大人気だそうです。

Huawei15

イーモバイルのPocket Wi-Fi S/日本通信IDEOSで知られるC8500は、世界で売れている端末ということですが、私自身も、日本通信のIDEOSを試した経験があります、好きな端末です。

また、今後の発売されるWi-Fi Walker DATA06などの新製品についても、改めてレポートしたいと思います。

-

◆Huawei Japan
 http://www.huawei.com/jp/

◆Huawei グローバルサイトの端末一覧
 http://www.huaweidevice.com/worldwide/productDirectory.do?method=index&directoryId=90&treeId=3

◆Huawei(ファーウェイ)Android2.2端末IDEOSを使ってみよう!特集

-

Comment(0)