No.14 真夏の北海道
「梅雨の晴れ間」に感じたことを書いてから、早一ヶ月が経ちました。その間、戻り梅雨、豪雨、台風、地震など荒れた気象でした。この一週間は晴れ、夏真っ盛り、お盆の時期らしい天候ですね。
あるフォーラムのために、北海道に行きました。さすがに北海道は涼しく、過しやすかったですね。羊蹄山が霞んで遠くに見えた時は、その幻想的な風景に感激しました。なかなか見えることが少ない山とのことで、感動もひと際。
淡い紫色に、紗をかけたような柔らかな風合い。自然の優美さを感じましたが、一方で嵐の時の厳しい自然。しかし、羊蹄山の美しさには何か”意思”のようなものがあるとも感じられました。不思議な感覚です。
(雲海に浮かぶ羊蹄山)
(夕刻、靄に霞む羊蹄山(左))
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フォーラムの中で、未来戦略研究所の根本昌彦氏による、「『未来予測と未来戦略』~経営者にとっての未来予測とは~」と題した講演とワークショップがありました。非常に興味深く、成る程とハタと膝を打つ内容でした。
例えば、
「未来を予測するのは、予測を当てることが目的ではなく、未来に対していかに対処するのか、何を創造して行きたいのか考えることが目的」
「未来予測にはバイアスが掛かり、誘導・回避という意思を持っている」
「情報には欲望・願望というヘッダーが付いている」
「予測の志向性から考えられる4つの未来戦略フレームワーク」
などなど。
特に、「未来予測にはバイアスが掛かっている」というのは、まったくその通りだと思いますね。我々は他人の予測にはその点を注意すべきですし、自分で予測を立てる時には、バイアスが無意識の内に掛からないように注意しないといけないということですね。
「情報に付いている欲望・願望」も同じですね。当ブログは情報活用がテーマですが、そもそも「情報」とは「データ」をある意図を持って加工したものですからね。
だから、他社の情報活用の事例は、そのまま自社の事例に当てはまらないのだとも言えます。あらためて、情報活用は簡単ではないと感じます。
根本さん、ありがとうございました。
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来る8月24日(月)18:00より、市ヶ谷アルカディアにて、日本ビジネスインテリジェンス協会の「第104回ビジネス情報研究会」において、「最新のビジネスインテリジェンスとデータウエアハウス」と題して、講演します。ご参加くださいませ。