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No.13 梅雨の晴れ間

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バス停でバスを待っていると、真夏にはまだ日があるのに“真夏の匂い”がしました。一瞬シンとなり、気だるい感覚に包まれ、熱い風が吹き、空には白い雲と青い空・・・。時々通る車のエンジン音が、シンとした世界を切り裂く・・・。

真夏って、妙に“静か”ですよね。そんな感じが突然訪れたのでした。不思議な感覚。そこにバスがやって来て乗り込むと、“真夏の匂い”は置き去りにされ、私は暑い梅雨の晴れ間の街に飲み込まれて行ったのです。

夜、IT業界の友人とトスカーナ地方のイタリア料理を出すお店で、美味しい食事をし旨いイタリアワインを飲みました。

味はもちろん盛付けまで美しい、水牛のモッツァレラチーズ・チェリートマト・メカジキ・豚肉などを使った前菜の盛合せから始まり、スパゲッティと青海苔のリゾット、メインは和牛のロースト、デザート盛合せまで、美味しくいただきました。ワインはしっかりした赤ワインでエクセレント。

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美味しいお料理を食べ旨いワインを飲むと、いつでも幸せだなあと極単純に思ってしまいます。大げさですが、生きていて良かったと思う至福の瞬間。

自然にIT業界の話しになり、プロダクトアウトは駄目だよねということから始まり、結局、顧客の課題解決を提案することしかビジネスは成り立たないという“普通”の結論。

とかくITベンダーはプロダクトアウトになりがちで、“良い製品ができましたので、是非買ってください”というセールスをしてしまう。しかし、それは顧客には有難迷惑。製品が欲しいのではなく、課題を解決して欲しいだけ。こんな話で盛り上がりました。

これらの理屈は頭では分かっていても、実際に課題解決アプローチ、いわゆるソリューション・アプローチを行うのは簡単ではありませんね。

因みに、手前味噌ですが、日本テラデータは、日本NCR時代からこの価値を売る、バリューセールスを実践しています。私が行っているコンサルティングもそうです。コンサルティング成果物の中に、Teradata RDBMSという製品のことは一切書かれていません。ITに何を使うかは重要ですが、顧客の課題解決ができなければ、宝の持ち腐れですね!

これからもコンサルティングで、日本企業の競争力アップに貢献できればと思います。コンサルティングの詳しい話は、また後で。

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