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情報活用と意思決定について、日々考えていることを綴ります

No.20 一期一会とデータ統合

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久々に旧友に会ったり、久し振りにメールをいただいたりすることが、このところ続いています。偶然のような気もするし、必然のような気もします。「一期一会」という言葉をしみじみと思い出しますね。そのような再会を大切にしようと思います。今回はそんな話から。

●一期一会

旧友に久し振りに会ったり、旧知の方から久し振りにメールをいただくと、とても嬉しくなりますね。その人との過去の記憶が蘇り、温かな気持ちになるからですね。

ビジネスの相手の時は元気に頑張っていることを称え合い、これから一緒にやれるといいねと約束をし、プライベートの旧友の時は懐かしく当時を思い出して今後の健康と活躍を誓い合ったりします。

みかけは変わっても、本質は変わっていない。進歩がないということではなくて、本来のその人の本質に磨きがかかったと感じます。そういう出会いが思わぬ発展を招くこともあるので、人生とは予期できず面白いものです。

このような出会いが、来週も再来週も続くのは、本当に偶然? 人生の持つ偶有性のなせる技でしょうか。

情報活用と意思決定のエバンジェリスト③ ~データ統合~

ビジネスユーザーが欲しい情報がすぐに得られないという悩みを抱えていると書きました。その問題を解決するために行うべきことは、難しくありませんね。欲しいと思われるデータを一ヶ所に集め、すぐに見ることができる環境を作っておけば良いということです。それが「データ統合」です。

データ統合されたものは、一般的に「データウェアハウス(DWH)」と呼ばれ、全社的に統合されたDWH「エンタープライズ・データウェアハウス(EDW)」と呼ばれます。データ統合は、本来DWHという文言だけで十分なのですが、部門別にデータ統合したものもDWHと呼ぶことがあるので、EDWという文言で特に全社のデータ統合を強調します。

データ統合のビジネス・メリットは、探さなくても“そこに”データがあるので、楽に必要なデータに辿り着けること。ITメリットは、データの重複を排除できるので、サーバーやストレージの無駄な投資を避けられるということ。

このように、データ統合の要諦は、ひとつのデータは一ヶ所にだけあれば良いというOne Fact in One Placeの考え方です。これが、実はデータの持ち方の最も重要なコンセプトだと思っています。

「データ統合」=エンタープライズ・データウェアハウス(EDW)を絵で表すと次のようになります。

20edw_4 

一方、データを統合する困難もあります。データを一ヶ所に集めても、ビジネスユーザーに分かりやすい形できちんと整理しておかないと、何がどこにあるか分からなくなるということ。また、ビジネスユーザーがアクセスしやすいようにビジネス用語で表現しておかないといけないということ。

そのために、正規化された「論理データモデル」を作り、それを崩さないで物理データモデルに反映させることが重要だと考えます。正規化とは冗長度を排除することですから、正規化は“One Fact in One Place”を実現できる唯一の手法なのです。

また、物理データモデルを実装するデータベースは正規化されたものがそのまま実装できるものでなくてはなりません。ちょっと宣伝ですが、Teradataはそれが可能なRDBMSになっています。

ビジネス用語で表現する手法は、「ビュー」の生成です。これにより、正規化された膨大な数のエンティティ(テーブル)をアクセスする容易性を担保します。また、ビューはEDWをアクセスし易くするための従属データマートを作らずに済むメリットもありますね。

データを統合しない場合(データマートで対応)とデータを統合した場合(EDWで対応)の比較について、絵を載せておきます。

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次回は、情報活用の本質について考察します。

Teradata Universe Tokyo 2010開催!

国内最大級のデータウェアハウス・コンファレンスです。3/5(金)開催!ユーザー事例が多く、私も講演します(P06)。是非いらしてください。

  当ブログでは、上述のように「情報活用」についての連載、上記イベントの中のtwitterでは、「エンタープライズ・データウェアハウス(EDW)」についての連載をしています。ご覧になってくださいね!

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