No.19 コンピュータ世界に思いを馳せて
先週は暖かく、今週は雪。目まぐるしく天気が変化していますね。風邪など引かぬよう。最近、巨大なインターネットデータセンターを訪問し、久々にコンピュータの世界そのものに思いを馳せました。また、No.18に記した「情報活用と意思決定のエバンジェリスト」コーナーは連載にします。
●巨大なインターネットデータセンター(iDC)
巨大なiDCを見学する機会がありました。エバンジェリスト活動やコンサルティング活動をしていると、サーバーやストレージ等のハードウェアには縁遠くなりますが、久し振りに本物の(可笑しな言い方ですが)ハードウェア、しかも何千台ものユニットを見ると、これが我々が日々ビジネスをしている“世界”なんだと認識を新たにしました。
ニュース等で巨大なセンターの写真を見てiDCを理解したつもりでも、実際見ると迫力があるというか、“実感”が湧いて来るのですね。不思議な感じです。昔は自ら巨大なコンピュータのハードウェアに触り、パワーON/OFFをやったものですが、今はやらないので実感覚からは遠ざかっていました。
梅田望夫氏の言葉を借りれば、ここに“ネットのあちら側”があるということ。ネットのあちら側は、サーバーのラックの中の各ユニットの中の、更に基盤の中のIC回路の中・・・。信じられない気になって来ます。
●“トロン”
ここで私が思い浮かべたのは、映画界に革命を起こした傑作「マトリックス」ではなく、「トロン(TRON)」でした! 皆さま、ご存知でしょうか? 1982年に製作されたウォルトディズニー映画です。世界で初めて全面的にCGが導入され、コンピュータの内部を擬人化(プログラムが人になっている)して描いた映画でした。
興行的には失敗のようでしたが、私は「これは面白い!」とひどく感激しました。画面が全体にグレーで暗かったのが不満で、あそこまでが当時の技術なのだなと勝手に考えていましたが、定かではありません。
一方、主人公たちが着ている衣装の電子回路柄が発光している様は美しく、いかにもコンピュータ内部という感じで興奮しましたね。
物語は、天才プログラマーの主人公が開発したゲームを盗まれ、それで出世した社長の不正を暴くためにハッキングを試みているシステム(コンピュータ世界)に、現実世界から入って戦うというもの。コンピュータ内部で、プログラム同士が戦い、不正の証拠を持っている悪の帝王のプログラムをやっつけるSFファンタジーです。
初めて見る美しい映像の感激と、ストーリーの面白さ、ラブストーリーもあり、現実世界とコンピュータ世界の繋がりと行き来がとても面白かったことを覚えています。皆さまも見てね。
今、ネットを検索したら、何と今年の年末に続編が出るようですよ! “Tron Legacy”という題名です。楽しみです!
★情報活用と意思決定のエバンジェリスト② ~ビジネスユーザーの悩み~
ネットのあちら側でもこちら側でも、情報を活用する/意思決定をするという点においては、元のデータがどこにあるかの違いだけで、本質的には違いはないですね。重要なのは、現在の経営課題や業務課題を解決するために何をしなければならないのかということです。
そのひとつの答えが情報活用と意思決定を推進することです。ある調査でCIOの最大関心事が「ビジネスインテリジェンス」だということはNo.8でも記しましたが、それは加速しているように思います。
最近コンサルティングや商談で訪問している多くの企業が、基幹系の構築はひと通り終わったが、ビジネスユーザーが欲しい情報がすぐに得られないと、悩みを訴えています。企業はこれまで、それに応えるために、ビジネスユーザーごとに(部門ごとに)システムを構築し、今ではそれが数十、数百になってしまいました。
このまま作り続けるのか?ということですね。それは違うでしょう!と私は思います。そのひとつの回答がデータ統合です。次回に続きます。
●Teradata Universe Tokyo 2010開催までの“つぶやき”
皆さん、No.18でもお知らせしましたが、3/5(金)開催です。ユーザー事例が多いのが特徴なので、皆さんの参考になると思います。P06で私も講演します。是非いらしてください。
私は、エンタープライズ・データウェアハウス(EDW)について、twitterでつぶやきの連載を投稿し始めました! ご覧になってくださいね!