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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

写真を撮るのは面白いですね(OLYMPUS PEN E-PL5 を買って思ったこと)

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 こんにちは。文書化能力向上コンサルタントが本業の開米瑞浩です。が、今日は原子力も憲法も文書化もおいといて、カメラの話です。

 私はとくに写真が趣味というわけでもなかったので、「いい写真を撮りたい」という目的でカメラを買ったことはありませんでした。最後に買ったカメラといえば確かCasio のカード型カメラ Exilim の初代あたりで、会議中のホワイトボードをメモする目的でした。
 その後、携帯電話のカメラの画素数が向上したので会議メモはそれで間に合うようになってしまい、静止画用のカメラを買う機会はずっとなかったのです。

 そんな私が何年ぶりかでカメラを買いました。OLYMPUS PEN E-PL5 です。

IMG_2056.jpg
(右の黒い円形のものはボディーキャップレンズといって、ボディーキャップを兼ねる極薄のレンズ)。

 オリンパスのデジタルミラーレス一眼PENシリーズの、昨年10月に発売された最新機種。画素数がいくつでモニターがどうでといったスペック紹介は僕が書くような話じゃないので関連記事やメーカーサイト(→E-PL5)を参照いただくとして、ここでは写真撮影初心者の私がデジタル一眼カメラを買って写真を撮って人に見せているうちに思ったことを、とりとめもなく書くことにします。


■買った直後:とりあえず何でも撮ってみるモード
 購入直後は「とりあえず何でも」モードになりまして、とにかく数を撮ってました。今見ると「ああ、そのへんにカメラ向けて適当にシャッター押しただけで何にも考えてないなあ」とわかるようなものが多いです。


■そのうち構図を工夫するように
 それがあるとき、居酒屋で友人と一杯飲んでいるとき、出てきた料理をパシャッと一枚撮ったところ、

 IMG_5083.jpg
それを見た友人氏が言うわけです。

「カメラをテーブルすれすれの位置に下げて撮ってみても面白いよ」

というわけで料理を別アングルで撮った写真がこれ。

IMG_5084.jpg

なるほど・・・傾いてしまっているのはおいといて(^^ゞ、確かにずいぶん雰囲気が違って見えます。
そういえばよく料理写真をSNSに載せている僕の別な友人は、こういうローアングル写真を多用していて、料理そのもの+バックにとけ込んだグラスがなんともいえないイイ雰囲気を作っているのでした。

しかし、それを今まで何度も見たことがあったのに、僕はこのとき教えられるまで気がつきませんでした。
「見て」はいても、気がつかないことってあるもんですね。

というより、「技を磨こう」という意識を持って「見」ない限り、いくら見ても単に素通りするだけなのでしょう。

写真撮影というのは僕にとって経験のまったくない、新しい分野ですが、新しい分野に手を出すとこういう学びがあって新鮮です。自分の発想がいかに無意識の制約に凝り固まっているかを自覚するチャンスがあります。普段は目の位置で構えているカメラをテーブル面に下ろすだけ、という発想でさえ人に言われないと気がつかなかったわけですから。

・・・・で、こういう話が、研修をするときのネタにもなるので、私にとっては写真そのものでお金は稼げなくても実利を伴っていたりして。

そんなこんなで、そのことがあってから僕は「対象を空間的に把握して、どこから撮ればどんな絵になりそうか」を考えて、構図を考えるようになりました。

そして撮ったのが例えばこれとか

IMG_6116.jpg

これなんかもそうですね
 
IMG_3480.jpg

で、こういう写真はそれなりに「キレイに見える被写体とポジション」を探して撮ったものですが、次なる気づきはまた別な方面からやってきました。


■なんとなく撮った写真に「いいね!」の声が
これはあるとき散歩中に撮った写真。
 
IMG_1047.jpg

日が沈みかけたころになんとなく気になって撮ったのですが、別に鮮やかな夕焼けというわけでもなく、「わあ、キレイ!!」というような感想は期待できない・・・・と思いつつ、やはりなんとなく気になるのでSNSで公開してみたところ、ある友人が

「これもいいなぁ~! なつかしいあの頃を思い出させてくれます。いい写真だなあ。こういうのが撮りたい!」

という感想をくれたんですね。

えっ、ほんとに? なんで? という感じですが、まあそういう私自身が「なんとなく気になって」撮り、そして「やっぱりなんとなく気になるから」何百枚も撮った中からわざわざ選んでSNSに公開したわけで・・・よくわからんけどしんみりくる写真なのです。

個人的にはこういうシーン、仕事に疲れて、特に人間関係のストレスに疲れて1日が終わる頃にふと見上げた都会の空、というイメージなんです。だからわざわざ電線が雲にかぶっているシーンで撮ったんですよね。

だから何か、というと、この一枚で気づいたのは、人は自分の心で映像を見る、ということ。もちろん、映像には限りません。文章でもなんでも同じなんですが、客観的には「凄い写真」でもなんでもないものが人の心をつかむことがあるんだなあ、ということ。まあ、そんな写真をどうすれば撮れるのか、また、偶然撮ったとしてもそれをどうすれば見つけられるのか、正直全然わかりませんけどね。


なんにしても、ちゃんとしたカメラで写真を撮るのは面白いです。今更何を言っているんだ、と言われそうですが、携帯のカメラとはやっぱり性能が違いますね。そして、「機材の性能」が「表現力」に直結する面があるのも事実なので、何かと金食い虫になりそうですが(笑)、初心者が試しに手を出してみるカメラとしてはOlympus PEN E-PL5 はなかなかいい選択だったのではないかという気がしています。

さて、明日は何を撮りに行こうかな。

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