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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

原子力論考(76)デマ情報に振り回されないための思考習慣

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 本業は文書化能力向上コンサルタント、余技で原子力論考を書いている開米瑞浩です。

 本業とは何の関係もありませんが、と言いつつ書いているこの原子力論考、実はまったく関係がないわけでもありません。

 人が何かの「判断をして結論を出すことを迫られる」状況では、「適切な根拠を踏まえて適切な判断ロジックで考える」必要があります。デマ情報に振り回されて間違った結論を出したら大損をしますし、それは結局のところ人が死ぬ結果を招くからです。

 で、「適切な根拠を踏まえて適切な判断ロジックで考える」ために何が必要か、をごくごくおおざっぱに書くとこうなります。



 考えるための「きっかけとなる情報」に触れたときに、
 まずそれを整理分類・構造化して「判断材料」を揃えます。
↓関連記事:「整理分類・構造化」について書いてあります
"嘘をつかずに印象操作をする手口には要注意"
 「判断材料」には、「信頼のおけるエビデンス」と「判断のフレームワーク」が含まれます。
 そうして判断材料を揃えた上で、「考えて」結論を出す、ということです。

 こういうプロセスの中の「整理分類・構造化」の部分を実習する企業研修を行うのが私の本業です。

 ただ、それは整理分類だけで意味があるわけではなく、最終的には「結論」に至って次の行動に結びつきます。
 その「結論」を出すためには「エビデンス」や「判断のフレームワーク」が必要ですが、しかしその「エビデンス」や「判断のフレームワーク」を探すためにも「整理分類・構造化された情報」が必要なんですね。

 だから、「整理分類・構造化をする習慣をつけましょう」ということを私は常々アピールしておりまして、その習慣をつけるための教育研修を行っているというわけです。

 そして、この「原子力論考」シリーズを書いているのは、「きっかけ」から「結論」までの一連を行うサンプルとしての意味をこめて書いています。それが安全保障にもかかわる原子力問題に関する「適切な判断」をするために、社会的にも役に立つことを願って。



関連記事
"嘘をつかずに印象操作をする手口には要注意"

"原子力論考(7) できるかぎり「動作原理にさかのぼって考える」習慣を持とう"

"原子力論考(53)放射線の影響に関する情報の認知調査"


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Comment(2)

コメント

vaceba

今回の原発事故はあの高さの津波がきたら起こる確率は100%でした。電力会社、原子力保安院、原子力安全委員会等専門家たちは何を間違えていたのでしょうか。自ら作り出した安全神話というデマ情報に振り回されたのでしょうか。それとも根拠が不適切だったのか、あるいは判断ロジックが不適切だったのか。

開米瑞浩

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