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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

図に書くのが苦手なら、とりあえずまっすぐ並べてみましょう

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 9月最後の1日という記念すべき(?)日にこんにちは。文書化能力向上研修に日夜取り組んでおります、開米瑞浩です。
 昨日、「図解が苦手なんです」という悩みの声について、「きれいに書こうなんて思わずに気楽にエイヤ!!! とテキトーに書いてしまいましょう!」という話をしましたが、それでも「エイヤ!! とテキトーに!」・・・と言われてもそれが難しい、と感じる方もいるはずです。

 人間は「何やってもいいよ」と言われるとかえって難しくて、ある程度型が決まっているほうがポンポン発想が出てきたりするんですよね。

 そこで、「最初にやることを決めておく」ことにしましょう。
 たとえば、とりあえずはこういう形のどちらかを作ることを目標にしてください。



 A→B→Cとまっすぐ順番につながる「順序構造」か、「X」という分類名の下に具体的な要素をぶら下げる「階層構造」のいずれかです。

 このどちらかの中でも私の場合は「順序構造」を最初に考えることが多いです。
 実例は私の過去記事を流し読みでいいので参照してみてください。
    
    知識レベルの違う相手への説明その1:用語ギャップの確認と対応
   
    原子力論考(16)無限・無期型ストレスとの付き合い方(中編)
   
    原子力論考(17)無限・無期型ストレスとの付き合い方(後編)
   
    原子力論考(18)電力会社に依存しない生活は可能か?-1
   
    原子力論考(21)電力会社に依存しない生活は可能か?-4
   
    問題解決の提案パターン:「就職活動は長期化すべき」

 どれを見ても、図の中に「まっすぐ順番につながる構造」が出てきてますね。
 実際、「まっすぐ順番につながる部分」は、因果関係であったり仕事の段取りであったり、意味のある流れを示している場合が多く、そこを明示するだけで一気にわかりやすくなる場合が多いのです。
 というわけで、何か複雑な情報を説明するために図解できないかな? と考えるときは、

    キーワードをいくつか挙げて、
    それらがまっすぐつながる順番を考えて


 みてください。一番最初に「エイヤ!! とテキトーに!」やってみるにはそれが一番手頃です。

 そういったチャレンジを1日3分でいいから毎日1回ずつやってもらうと、「あ、これは前にも見たことがあるパターンだ」と気がつくケースも増えますので、だんだん、「複雑な情報を整理して分かりやすく表現し直す力」が上がっていきます。



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