オルタナティブ・ブログ > 開米のリアリスト思考室 >

「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

単純遂行型業務と自律思考型業務

»
窓を開けたら「うっ! 寒い!」ということで温度計を外に出してみたら17℃でした(^^ゞ
ほんの数日前(だったかな)には30℃記録していたのが夢のようです(笑)

先日、「生徒に考えさせない学校システム」という話を書きましたが、それの関連でこんなことに思い当たりました。

↓↓

■単純遂行型業務と自律思考型業務の違い

人に何かの仕事をさせたいとします。
その場合、当然何らかの形で「指示」を与えますが、
その指示の与え方にもいくつかの型がありますね。

  (A)単純遂行型の指示
  「A、B、Cの順番でしてください」

  (B)条件判断型の指示
  「Aの結果がXだったらB,YだったらCをしてください」

  (C)自律思考型の指示
  「部屋の温度を2度下げるために出来ることをしてください」

と、こんなふうに挙げてみると、
(A)の「単純遂行型」は文字通り最も単純なものです。

こういう仕事の場合、働き手に求めるのは
「言われたことを忠実にやること」
であり、極端なことを言えば

  「自分で考える必要はない」
  「余計なことを考えるな、つべこべ言わずにとっととやれ」


というそういうスタンスです。

まあ、上記のような言い方をするととても悪い印象を与えますが、
「言われたことを忠実にこなせる」のはこれはこれで大事なことではあります。

ですが、それではもう競争力に、付加価値にならない時代であるのも現実です。

「生徒に考えさせない学校システム」は単純遂行型の人材を育てるのに都合の良いものでした。それは特に部活動の運営原理の中に典型的に現れていた気がします。

おっと、「部活動の運営原理」なんて話がいきなり出てきましたが、これで終わっちゃうと説明不足ですね(^^ゞ

とりあえず、私が在籍していた中学校では「生徒の心身の健全な発展を」なんて
美しい動機で部活動が運営されていたわけではありませんでした。
いや、学校側の建前はそうだったし、当人達はそう信じていたことでしょう。
でも、その当事者達のふとした言動から、全く別な姿が見えることがあったのです。
でもゴメンナサイ、今日はここまで。その話は別途書きます。

■メールマガジン発行中です。どうぞご登録を!
【開米瑞浩の「知識を図解し教える技術」】

最新号の概要はこちら
[アイデアクラフト 449] 単純遂行型業務 vs 自律思考型業務

Comment(2)