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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

理系のためのコミュニケーション能力向上作戦、始めます!

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突然ですが、理系のためのコミュニケーション能力向上作戦を始めることにしました。

というのは先日、この誠ブログの著者オフ会に出席してきたのですが、そこで参加者と歓談するうちにこんな話が出たんですね。

  「開米さん、バリバリ理系の人だったんですねえ。びっくりしました」

・・・・いやいや、理系だったのは高校生までで、それ以後は正規の理系教育受けてないので理系モドキ程度ですが、まあそれにしても高校までは数学オタクで物理オタクで国語嫌い、だったのは確かです。

さらに言うなら、私が現在やっている「読解力・図解力」研修の中で、情報を整理しラベリングするときの考え方にも、理系の発想がベースに存在しているのも確かです。

(ここでもうひとつ注釈を入れておくと、本当は私は「理系」という用語自体あまり使いたくありません。「文系・理系」という二分法的考え方にはものすごい弊害があると思っているからです。とはいえここではその話には深入りしませんが)

さて、ところで、おそらくこういう説を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?

    理系の奴はコミュニケーション能力が低い

聞いたことがある、どころか、そうだそうだ、とうなずいてしまう方も多いはずです。

まあ、そう言われるのも無理もないよな・・・・と、理系モドキの私も思うのですが、かといって言われっぱなしもシャクなので、理系のためのコミュニケーション能力向上作戦を始めることにしてしまいました\(^^)√

何をやるか、というとやっぱり要するにラベリングです。

情報を細かく分解してラベリングをする、というワークをきっちり行う習慣をつけることで、ややこしい情報を扱いやすい単位に切り直し、印象に残るラベルをつけることができるようになりますから、それで「話が分かりやすく」なるわけです。

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そして、そんなワークを練習するなら「理系の文書」を使ってやったほうがいいのはもちろんです。

そこで、理系のためのコミュニケーション能力向上作戦の一環としまして、こんなセミナーを開くことにしました。

アイデアクラフト月例セミナー 第1回
ラベリング・図解ワーク 理系文書編
6月30日夜、池袋にて開催。

扱う文書としては、たとえばこういうものを題材にします。

一次電池 (primary cell) と二次電池 (secondary cell) の「一次」「二次」は電池の使用開始時における操作に由来する。すなわち、一次電池は電極構成材料を組み上げた時点で、両極間に起電力が発生するため、すぐに電池として利用することができる。しかしながら、二次電池は両極の構成材料の電位差が低く、外部から充電を行うことによって初めて使用可能な起電力を生じさせることが一般的である。電池が発明された当初は安定な直流電源を使用することが難しく、一次電池を用いて二次電池を充電していた。従って、利用する順序として「すぐに使える電池=一次電池」「(一次電池等で)充電してから使える電池=二次電池」となった。
出典:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
   「電池」の項、最終更新 2010年5月30日 (日) 14:06 UTC
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B1%A0

この引用文は「一次電池」と「二次電池」の名前の由来を説明していますが、この話をもし小学生にわかるように説明するなら、どんなふうに説明しますか? ・・・・というのが、問題です。

「名前の由来」だけを「小学生にわかる」ように説明すればいいので、ほとんどの情報をバッサリ削って単純化しなければいけません。

どうしましょう?

と、これが一例ですが、基本的にこれよりも簡単な文例を使って、理系の文書で「ラベリング・図解ワーク」を行う実習中心に行います。

難しいときには開米がヒントを出しながら進めますので、「わかんなかったらどうしよう?」なんて心配をしないで来てみてくださいね。

アイデアクラフト月例セミナー 第1回
ラベリング・図解ワーク 理系文書編
6月30日夜、池袋にて開催。

そうそう、上記の「一次電池と二次電池の名前の由来」問題、興味のある方はぜひコメント欄に「ヒント希望」とご記入ください。大喜びでヒントあるいは解答例を書きます! よろしく!

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