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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

知っているからといって思い出せるとは限らない

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読解力・図解力と教える技術の研修講師、開米瑞浩です。

私が「読解力・図解力」の研修をするとき、必ず何度も言うセリフがあります。
それは、

   1日3分・3行ラベリングを続けてください

という一言。

実はこの一言さえやる気になってくれれば、他は全部忘れていい、というぐらいの大事な一言なのですが、なぜそれが大事なのでしょうか?

ここでいう「ラベリング」というのは、たとえばこういう作業です。

<ラベリングをしていない状態>
明日は雨が降りそうなので、
荷物の中に折りたたみ傘を入れておいた

<ラベリングをした状態>
予想:明日は雨が降りそうなので、
準備:荷物の中に折りたたみ傘を入れておいた

「予想」と「準備」という見出し(=ラベル)をつけただけですね。
要はこれだけなんです。

こういう見出しをつけるのがラベリング。

1日3分でいいから、3行程度の短い文を読んでそこにラベルをつける、というワークを続けて欲しい、と私は何度も何度も言ってます。

それはなぜかというと、1つの理由は

「知っている知識を実際に使えるようにするため」

です。

人間は、知識として知っているからといってそれを実際必要になったときに思い出せるとは限りません。

というより、思い出す練習をしておかないと、肝心なときに思い出せないことの方が多いんです。

そこで「思い出す練習」になるのが「ラベリング」という作業。

短い文を読んで、そこにラベルをつけるためには、

   この内容にラベルをつけるとしたら、
   どんな言葉が適切かなあ・・・・

と、自分のボキャブラリーを探って考えなければいけません。

この「自分のボキャブラリーの中から、当てはまる言葉を探す」というワーク、これが大事なんです。
これを続けていると、「自分が知識として知っていることを、実際に必要になったときに思い出せるように」なっていきます。

だから、1日3分、3行ラベリングを続けて欲しい。

ということなんです。
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