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キングジムファイリング研究室の野原淳です。情報を収集し、蓄積し、検索し、作成し、活用する一連の流れを、便利に、楽しく、速やかにする整理のしかたや工夫、便利なツールなどについて私の考えを書いていきます。コンサルティングでは話さない、小さな改善や未完成のアイデアなども紹介したいと思います。

「あるはずなのに出てこない!」を解消する、カバンの中の整理術(2/2)

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 前回の続きです。さっそく行ってみましょう。

 

【カバンを換えた時、上着を着ない時期は?】

 夏はクールビズで上着は着ないし、カバンもその日のファッションで換えたい、カバンが変わればポケットの数や形状も変わってしまうけど?

 そういう疑問を持たれた方もいらっしゃることでしょう。

 私は、あのカバンのこのポケットに入れるものは、こっちのカバンではここ、と、ポケットの単位で持っているそれぞれのカバンに再配置しています。ポケットの単位以下にバラさないのがコツです。

 下の写真では、パソコンと、GRID-ITとレザフェスノートカバーが見えますが、これがこのカバンの定位置です。GRID-ITとレザフェスノートカバーの左右も決まっています。この写真の奥の側にも入れるところがあるのですが(ファスナーだけ見えています)、そこにはデジカメや傘、文庫本などと決まっています。

DSC01520.JPG 上着も同様で、着ない季節は、右ポケットのものはここ、左ポケットのものはここ...と、私の場合はカバンに割り振ります。

 前回も書いた通り、上着のポケットに入っているのはハンカチとティッシュと名刺入れ。外で使うものばかりです。たとえ入れたまま社内でハンガーにかけて来てしまっても、そうそう困るものではありません。逆に、財布や携帯など、常になくては困るものは脱ぐことのないズボンのポケットに配置しているわけです。

 

【ひとまとまりにしてしまうとカバンごとの配置が楽】

 細かなものは一つにまとめると、カバンごと配置を考えるのが楽になります。

 まとめる道具としては、「コンサルタントの持ち物チェック! 周辺機器編」で書いた、GRID-ITのようなものでもいいですし、下の写真の左側のような小物入れでもいいと思います。

 ただし、小物入れの場合は、中身を一覧することができません。小物入れの中に全て入っているつもりでいると、「小物入れは持ったが、実は中身の一部を置いて来た」なんていうことになる可能性もあります。その点、全てを見渡せるGRID-ITはひとまとまりでありながら、全ての小物が揃っているかも確認できて最高です。

 透明なポーチなんかでも、いいかもしれません。

DSC01521.JPG【カバンを買う時、使えるか使えないかが一発でわかる】

 カバンのどこに何を入れるかを決めると、新しいカバンを買う時にどんなポケットが必要か、困ることがありません。

 買おうとしているカバンのコンセプトは何かを明確にします。最大積載を想定したものか、これとあれだけ入ればいいという時のものか。

 それが決まれば、これから買おうとしているカバンの中に、ポケット単位でコンセプトに合った持ち物がうまく割り振れるかを検証すればいいのです。なんなら、今手持ちのカバンに入っているものを入れて試してみれば良いでしょう。

 このテストをパスできなければ買っても機能的に使えないことになるでしょう。格好やブランドで何となく決めてしまい、使い始めてみてから思ったようにモノが入らない、と言う事態になることを回避できます。

 

【忘れ物の確認も実にスムーズ】

 どこに何を入れているか決めていれば、出発前の確認もスムーズです。

 カバンの決めた場所に手を入れて感触で確認すれば次々とチェックが終わります。どこに何を入れているか決めていない人は、出かける前にカバンの中身を全部引っ張り出して並べて目で見ないと確認できません。

 出発直前に確認するために出して「ヨシ、持ったな」って思ってそこで入れるのを忘れて、玄関に置きっ放しで出かけるような間抜けな失敗って経験ありませんか。出張や旅行など、ちょっと特別な外出の時などです。

 入れる場所を決めていれば、出さずに確認できるので、こういうリスクをなくすことができます。

 

 いかがですか。言われてみれば当たり前のことなのですが、つい適当に入れやすい所にポンと入れてしまうことって、ありますよね。鍵とか定期とかメガネとか無意識に手にするものが特に多いと思います。しかし、行き当たりばったりで入れてしまうと出す時に困る。

 定期はこのカバンならここ、あのカバンの時はこっち、みたいにしておいて、無意識だろうが、他のことを考えながらだろうが、絶対そこにしか入れないようにしておけば、次にとにかくそこに手を突っ込めば定期が出てきます。

 ここになければない、他の所を探す必要は一切ない、くらいになるまで徹底できれば、あちこち探すどころか、全てのものはワンアクションで出てくるようになるでしょう。

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