【図解】コレ1枚でわかるデジタル・ネイティブの発想
既存事業を抱える企業の多くは、これまでの仕組みを根本的に変えることなく、業務プロセスや顧客との接点をデジタルに置き換えようと考えます。一方、デジタル・ネイティブたちは、既存の常識にこだわらず、デジタル前提の社会に最適化された業務プロセスや顧客との接点を創り出そうとしています。
これにより、既存事業が抱える様々な制約を解消し、産業構造や競争原理を、新しく作り変えることを狙っているのです。つまり、これまで、常識とされてきた業界の常識を、新しい常識に置き換えようとしているのです。
彼らは、デジタルを便利な道具としてだけ捉えているのではありません。デジタルを前提に、ビジネスのあり方そのものを作り変えようとしています。そんな彼らと互角に勝負できなければ、やがては、既存の地位を奪われ、業界でのプレーヤーを置き換えられてしまうでしょう。
もはやデジタルは、「便利な道具」の域を超え、事業や経営のあり方についての見直しを迫る「新しいビジネスや社会の原理」とでも言うべき役割を持ち始めています。この現実を受け入れなければ、彼らと互角に戦うことはできません。
「デジタルを前提に会社を作り変える」
このような覚悟なくして、デジタル・ネイティブたちに対抗することはできません。業務改革も新規事業も、アナログ時代の常識の延長線上ではなく、デジタル時代の常識を前提に、取り組む必要があります。そのためには、彼らの手の内を知り、彼らを支えるテクノロジーや方法論を理解する努力を怠るべきではありません。
未だ、同業他社の成功事例を頼りに、あるいは、自分たちの過去の成功体験を基準に、その善し悪しを評価することや、予測できない未来を、これまでの常識の延長線上で予測して、可能性を議論することには意味がありません。
同業他社の成功事例を参考にするならば、「これと同じことはしない」ための事例であり、過去の成功体験や既存の延長線上での予測は、あてにならないことを前提に、それとは違う新たな取り組みを考え、実践していくべきです。
デジタル・ネイティブたちと同じ土俵に立って競合しないわけにはいきません。自分たちの事業を継続させ、企業を存続させるには、このような考え方を当たり前にできる企業の文化や風土を持つことが必要となるのです。
募集開始 次期・ITソリューション塾・第45期 を2024年2月14日[水]よりの開講いたします。ご参加をご検討頂ければ幸いです。
ChatGPTをはじめとした生成AIの登場から、わずか1年で、IT界隈の常識が一気に変わってしまいました。インターネットやスマートフォンの登場により、私たちの日常が大きく変わってしまったことに匹敵する、大きな変化です。いま社会は大きな転換点を迎えています。
ITベンダー/SI事業者の皆さんにとっては、これまでのビジネスの前提が失われ、既存の延長線上で事業を継続することは、難しくなるでしょう。
ITに関わる仕事をしている人たちは、この変化の背景にあるテクノロジーの進化を正しく理解し、自分たちのビジネスに、あるいは、お客様への提案に、活かす方法を見つけなくてはなりません。
ITソリューション塾は、そんなITの最新トレンドを体系的に分かりやすくお伝えするとともに、ビジネスとの関係やこれからの戦略を解説し、どのように実践につなげればいいのかを考えます。
- SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
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- デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
- IT業界以外から、SI事業者/ITベンダー企業に転職された皆さん
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そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。
詳しくはこちらをご覧下さい。前期・第44期の講義のダイジェスト動画も掲載していますので、よろしければご覧下さい。
- 期間:2024年2月14日(水)〜最終回4月24日(水) 全10回+特別補講
- 時間:毎週(水曜日*原則*) 18:30〜20:30 の2時間
- 方法:オンライン(Zoom)
- 費用:90,000円(税込み 99,000円)
- 内容:
- デジタルがもたらす社会の変化とDXの本質
- IT利用のあり方を変えるクラウド・コンピューティング
- これからのビジネス基盤となるIoTと5G
- 人間との新たな役割分担を模索するAI
- おさえておきたい注目のテクノロジー
- 変化に俊敏に対処するための開発と運用
- アジャイルの実践とアジャイルワーク
- クラウド/DevOps戦略の実践
- 経営のためのセキュリティの基礎と本質