他人は変えられない、他人に期待しない、頑張ってもムダ
「どうすれば、上司や経営者の考えや行動を変えさせることができるでしょうか?」
このような質問を頂くことがあります。
この質問には、3つの考え違いがあるようです。
他人は変えられない
自分が、他人から「変わりなさい」と言われ、考え方や行動を変えることができるでしょうか。自分が組織の管理者であり、部下に対して「変わりなさい」と命じれば、従う人がいるかも知れません。しかし、面従腹背で従う素振りをするだけで、長続きはしないでしょうし、反発を招くかも知れません。
他人を変えるのは、難しいと思います。そんなことに思い煩うのではなく、まずは自分が変わることです。なるほどと自分で納得したのなら、自分で行動を起こすことです。そうすれば、あなたが変えたいと思う人が、あなたの行動の変化に関心を持つでしょう。なるほどと思った人たちの間に共感の輪が拡がります。そうすれば、彼らも自発的に行動を変えるでしょう。
他人に期待しない
「上司や経営者が変わらなければ、組織や会社は変わらない。」だから、彼らを変える方法が知りたいと言うことなのだと思います。
そもそも、組織や会社をよくすることが、大切なのでしょうか。それより大切なことがあります。それは、自分を成長させ、自分を幸せにすることです。組織や会社は、そのための手段です。会社をうまく使って、自分を幸せにすることです。そんな大切なことを他人任せにすべきではありません。
そもそも、組織や会社は、お客様や社会に価値を提供してこそ、成り立つわけで、上司や会社に評価されることではなく、お客様や社会に評価されることを考えるべきでしょう。そのために何が最善なのかを考え、それを実現するために行動すべきです。会社に認められる努力をするのではなく、お客様や社会に認められる努力が大切です。
お客様や社会がこうしろと命じることはありません。自分で考え、他者と接し、自分で気がつくしかありません。そして、自分で決断し行動して、試してみることです。そんな試行錯誤を繰り返すことで、お客様や社会に評価され、結果として、あなたの業績も上がります。そうすれば、会社にも評価されます。そして何よりも、自分自身が成長し、自信を持つことができます。
会社の基準で自分を評価すべきではありません。もっと多様で高いレベルを求める社会の基準で、自分を評価すべきです。そうすれば、いつも物足りなく、「まだまだの自分」を実感できます。その不足感こそ、自分を成長させる原動力です。
社会的な価値を高めれば、あなたの模範や言葉の影響力が高まり、結果として、他人を変えることになるはずです。
頑張ってもムダ
気がつけばこんな時間になっていた。大好きなことだからこそ、時間もお金も惜しみなく使えるし、気がつけばそれなりの達人や専門家になっている人は、結構います。
「あなたのような一流のプロゲーマーになるために、学校を辞めてゲームに専念してスキルを磨こうと思っています。」
そんな質問に有名なプロゲーマーは、つぎのように答えていました。
「プロゲーマーは努力してなるものではなくて、気がつけば"なっている"ものです。」
楽しくて、大好きだから、努力を努力と感じない。だからこそ、スキルも磨かれ、結果として一流になっていたというのは、よくある話しです。
「どうすれば、あなたのようにITのトレンドについての知識を得ることができるのでしょうか。」
ITが大好きになることです。いや、大好きだから、四六時中ネット記事を探し、面白そうだと思う本を読み漁る。努力もしていないし、頑張ってもいません。純粋に楽しいのです。
会社を良くしたい、上司や会社に評価してもらいたい。そのために頑張ることは、楽しいことなのでしょうか。あなたの幸せなのでしょうか。
自分が成長し、社会に評価され、あなたの発言や行動が、影響力を持つようになることの方が、よほど楽しいし、幸せなように思います。自分の仕事に成長の機会を見出し、それを楽しむことです。そうすれば、結果として、会社でも評価されるでしょう。
もし、そんなあなたを評価してくれない会社なら、辞めてしまった方がいいように思います。
他人は変えられない、他人に期待しない、頑張ってもムダ
「どうすれば、上司や経営者の考えや行動を変えさせることができるでしょうか?」
こんなことはできません。
「どうすれば、自分の考えや行動を変えることができるだろう?」
こう考えてみてはどうでしょう。
自分が楽しみ、幸せになることを、他力本願で誰かに期待するのではなく、自分が会社をうまく利用すればいいのです。
「具体的に何をすればいいか決めて下さい。そうすればその通りやりますから。」
そんなつまらない生き方より、自分でテーマを探求し、自分なら何ができるかを考え、行動を起こすことです。そんな自分を楽しむことです。
そんな自分の取り組みの成功も失敗も正直に発信することです。それが、正しい方向を向いているのなら、共感者が出てきます。そして仲間が増えていきます。それが一定数を超えたときに、組織や会社が変わるでしょう。
そうなるまでは、会社から評価されることはありません。針のむしろかも知れません。その覚悟はしておくべきです。
でもそれを乗り越えることができれば、上司や経営者の考えや行動を変えさせることができるはずです。そして、何よりも自分の成長を実感できるはずです。
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最新ITトレンド研修
社会人として必要なデジタル・リテラシーを手に入れる
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そんな彼らに、いまの常識を、体系的にわかりやすく解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと、この研修を企画しました。
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ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。
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コロナ禍をきっかけに、ビジネス環境が大きく変わってしまいました。営業のやり方は、これまでのままでは、うまくいきません。案件のきっかけをつかむには、そして、クローズに持ち込むには、お客様の課題に的確に切り込み、いまの時代にふさわしい解決策を提示し、最適解を教えられる営業になる必要があります。
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2022年10月3日紙版発売
2022年9月30日電子版発売
斎藤昌義 著
A5判/384ページ
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-13054-1
目次
- 第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド
- 第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本
- 第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
- 第4章 DXを支えるITインフラストラクチャー
- 第5章 コンピューターの使い方の新しい常識となったクラウド・コンピューティング
- 第6章 デジタル前提の社会に適応するためのサイバー・セキュリティ
- 第7章 あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G
- 第8章 複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータ・サイエンス
- 第9章 圧倒的なスピードが求められる開発と運用
- 第10章 いま注目しておきたいテクノロジー
神社の杜のワーキング・プレイス 8MATO
8MATOのご紹介は、こちらをご覧下さい。