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【図解】コレ1枚でわかるブロックチェーン 1/3

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一般的な取引では、法律や規制、あるいは実績によって信頼される銀行や政府機関などの第三者機関や組織が、取引の正当性を保証し、取引の履歴を一元的に管理することで取引の信頼性が保証されています。これに対して、「ブロックチェーン(block chain)」は、取引に関わる複数のシステムで取引履歴を分散共有し、このような第三者機関による保証がなくても、取引の正当性を証明でき、データの改ざんを困難にすることで、取引の正当性を保証する技術です。

ブロックチェーンは、もともと「政府や中央銀行による規制や管理を受けることなく、誰もが自由に取引でき、改ざんなどの不正ができないインターネット上の通貨」として開発された「ビットコイン(Bitcoin)」の信頼性を保証するための基盤技術として、サトシ・ナカモトと名乗る人物が論文中で初めて原理を示したことが誕生のきっかけとなりました。

この論文に基づいて有志の協力によりオープンソースソフトウェアとしてビットコインが開発され、2009年より運用が始まっています。運用開始以降、改ざんなどの被害を受けることなく取引が継続されており、その仕組みの有効性・信頼性については認められつつあります。いまでは、同様の考え方で、ビットコイン以外にも様々な「インターネット上の通貨」すなわち、「仮想通貨」あるいは「デジタル通貨」と呼ばれるものが登場しています。

なお、日本にあったビットコインの取引所Mt.Goxのシステムが2014年に窃盗で取引できなくなり、大きな社会問題になりました。また、その他の仮想通貨についても、同様の取引所への窃盗が起きていますが、これは仮想通貨そのものの問題ではなく、取引所システムの問題であり、これによって仮想通貨の信頼性が侵害されたわけではなく、両者は分けて考えなくてはなりません。

ビットコインの信頼性を保証する基盤として登場したブロックチェーンは、その後ビットコインから離れて、「信頼されている第三者機関」に頼ることなく、取引に関わる全員が同じ台帳や取引履歴を共有し、全員で相互に監視し合うことで「取引の正当性を保証するための汎用的な技術」として開発が進められており、仮想通貨以外にも、送金や決済、貿易金融や鑑定書管理など、様々な取引や価値交換における信頼性を保証するための仕組みとして使われています。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

【9月度のコンテンツを更新しました】
・デジタル・トランスフォーメーションについての記述を増やしました。
・新入社員研修の研修教材を改訂しました。
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総集編
【改訂】総集編 2019年9月版・最新の資料を反映しました。

パッケージ編
【改訂】新入社員のための最新ITトレンド研修・2019年9月版

ビジネス戦略編
【新規】IT投資並びに情報サービス産業の市場推移(1)p.3
【新規】IT投資並びに情報サービス産業の市場推移(1)p.4
【新規】コレ1枚でわかる最新のITトレンド p10
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションとは何か(1) p.12
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションとは何か(3) p.10
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションとは何か(4) p.11
【新規】新規事業やイノベーションは「手段」に過ぎない p.89
【新規】成長を左右する2つのメンタリティ p.210
【新規】抵抗勢力に打ち勝つ方法 p.211
【改訂】「社会的価値」とは何か p.213
【新規】計画された偶発性理論 p.221
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】Microsoft Hololense2 p.55
【新規】IoTとAR/MR p.56

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
*変更はありません

ITインフラとプラットフォーム編
【改訂】システム利用形態の歴史的変遷 p.68

クラウド・コンピューティング編
【改訂】異なる文化の2つのクラウド戦略 p.108

サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません

開発と運用編
*変更はありません

ITの歴史と最新のトレンド編
【新規】前提となるITビジネスの環境変化(〜5年) p.12
【新規】スマートフォンとは何か? P.13

テクノロジー・トピックス編
*変更はありません

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