オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

コレ一枚でわかるIoTとビッグデータの関係

»

今週のITソリューション塾で「IoTとM2M」そして、「ビッグデータ」の講義を予定している。ならば、この両者を「コレ一枚」にまとめようと、こんなチャートを作ってみた。

20140714_74855

IoT/M2Mが行おうとしていることのひとつは、「現実世界のデータ化」である。センサーや他の機器からもたらされるデータを、ネットワークを介して収集する。インターネットにつながるデバイスの数について、ガートナーは2009年時点でインターネットにつながっているモノの数は25億個、これが2020年には300億個以上になると予想している。また、インテルやシスコシステムズはやはり2020年に500億個と推計している。いずれにしても膨大な数だ。

関連記事 : コレ一枚でわかるIoTの構造

そのデータの発生源も様々だ。こんなチャートもあわせて描いてみた。

20140714_74913

社会活動や公共活動から、日常生活や人間行動から、あるいは、事業活動や産業活動からもたらされる。これらは、膨大なデータ量になり、そのデータ発生の加速度も高まるだろう。まさに、ビッグデータとしての特性をもつものとなってゆく。その種類も多様で、Vital/Life Log Data、Location Data、Device Sensor Dataなどが含まれることになるだろう。

このビックデータを処理し、現実世界を可視化することや、分析することで、様々な知見や最適化のアルゴリズムを生成する。これが再び現実世界の機器を制御することや、人間行動に対してフィードバック情報を提供する。

こう考えてみると、両者の関係がうまくつながるのではないかと思っている。

このような関係ができあがることで、「モノ・ヒト・プロセスがこれまでに無く、広範囲・高密度でつながり、新たな価値を生みだす」可能性が生まれてくる。

昨日のブログにも書いたが、モノとソフトウエアの関係が新しいステージを向かえようとしている。IoTとビッグデータはこの新しい関係を支える基盤となるだろう。この両者を独立した存在として捉えるのではなく、つながりと捉え、これからのビジネスの全体像を描くことが必要になるかもしれない。

----------

クラウド・コンピューティング講座を開催します!

本講座は、クラウドをビジネスの現場で活用しようとお考えの方々を対象に、それぞれの役割や立場に応じた実践力の習得を目的にしています。CompTIAのクラウド関連資格認定試験に対応した内容となっています。

【基礎編】これまでのITを利用する上での常識と比較しながらクラウド時代の新しい常識を学びます。また、クラウドを活用したシステム戦略の立て方や、意志決定者を説得、納得させられる企画書の作成の勘所を知識として習得します。

【実戦編】「基礎編」で学んだ知識を元に、実際のクラウド・サービスに触れながら体験的に理解し、システムやビジネス戦略の策定、企画書を策定し、実戦ノウハウを修得します。

よろしければ、ご検討ください。研修の詳細やお申し込みは、こちらから。

今週のブログ ---

情報システム部門の変革に貢献できないSI営業はいらない

Follow Us on Facebook Facebookページを開設しています。「いいね!」やご意見など頂ければ幸いです。

Libra_logo300x53

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/ LiBRA

system_cover

Kindle版 「システムインテグレーション崩壊」

〜これからSIerはどう生き残ればいいか?

  • 国内の需要は先行き不透明。
  • 案件の規模は縮小の一途。
  • 単価が下落するばかり。
  • クラウドの登場で迫られるビジネスモデルの変革。
Comment(0)