コレ一枚でわかるIoTとビッグデータの関係
今週のITソリューション塾で「IoTとM2M」そして、「ビッグデータ」の講義を予定している。ならば、この両者を「コレ一枚」にまとめようと、こんなチャートを作ってみた。
IoT/M2Mが行おうとしていることのひとつは、「現実世界のデータ化」である。センサーや他の機器からもたらされるデータを、ネットワークを介して収集する。インターネットにつながるデバイスの数について、ガートナーは2009年時点でインターネットにつながっているモノの数は25億個、これが2020年には300億個以上になると予想している。また、インテルやシスコシステムズはやはり2020年に500億個と推計している。いずれにしても膨大な数だ。
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そのデータの発生源も様々だ。こんなチャートもあわせて描いてみた。
社会活動や公共活動から、日常生活や人間行動から、あるいは、事業活動や産業活動からもたらされる。これらは、膨大なデータ量になり、そのデータ発生の加速度も高まるだろう。まさに、ビッグデータとしての特性をもつものとなってゆく。その種類も多様で、Vital/Life Log Data、Location Data、Device Sensor Dataなどが含まれることになるだろう。
このビックデータを処理し、現実世界を可視化することや、分析することで、様々な知見や最適化のアルゴリズムを生成する。これが再び現実世界の機器を制御することや、人間行動に対してフィードバック情報を提供する。
こう考えてみると、両者の関係がうまくつながるのではないかと思っている。
このような関係ができあがることで、「モノ・ヒト・プロセスがこれまでに無く、広範囲・高密度でつながり、新たな価値を生みだす」可能性が生まれてくる。
昨日のブログにも書いたが、モノとソフトウエアの関係が新しいステージを向かえようとしている。IoTとビッグデータはこの新しい関係を支える基盤となるだろう。この両者を独立した存在として捉えるのではなく、つながりと捉え、これからのビジネスの全体像を描くことが必要になるかもしれない。
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