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セミナーレポート「ソーシャルビデオを活用したファン化戦略-ファン・エンゲージメントの実践方法」

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こんにちは。久し振りのブログ更新です。今回は、今日久し振りにセミナーを開催したので、そのレポートをお送りします。

今日のセミナーは、ポイントサービスのコンサルティングを手掛けるエムズコミュニケイトさまとの共催で、「ソーシャルビデオとポイントサービスを活用したファン化戦略とは」というテーマで講演をさせていただきました。私が講演させていただいた「ソーシャルビデオを活用したファン化戦略-ファン・エンゲージメントの実践方法」についてレポートさせていただきますので、是非最後までお読み下さい。

※ セミナー情報 ⇒ http://www.bemoove.jp/information/press/pr_20110915/

※ スライドはこちらからダウンロード下さい。

以下、レポートになります。

 

■ 「ソーシャルビデオを活用したファン化戦略-ファン・エンゲージメントの実践方法」セミナーレポート

1.なぜビデオは他のコンテンツよりもポストされたりシェアされるのか?

・スティーブ・ジョブズがなくなった日、スティーブジョブズに関連したたくさんのビデオがフェイスブックでポストされたり、シェアされたのはなぜか。

・それは、テキスト、音声、写真にはないビデオだけが持っている力が存在するから。

・そのビデオだけが持っている力とは、人間の感情の奥深くに入り込み、感動を引き起こす力。つまり、エモーショナル。

・ビデオが持つこのエモーショナルな力は、脳科学的にも証明されている。Neuroscience Marketing(ニューロマーケティング)
※ニューロマーケティングに関する詳しい情報
 ⇒ http://www.neurosciencemarketing.com/blog/

・コンテンツが消費者の購買に及ぼす影響力について実験を行ったところ、テキストや写真に比べて、ビデオがはるかに高い確率で購買に影響を与えることがわかった。

・ビデオには他のコンテンツ比べて人間の感情を揺り動かす力がある。

・アップルの有名な「 Think different 」。もしテキストと写真だけで表現されたしたら、人が感じる感動のレベルはビデオと同じなのだろうか?

・ビデオだからこそスティーブ・ジョブスが言うクレイジーさが伝わったのでは?

・アップルの有名なテレビコマーシャル「Think different 」
 http://www.youtube.com/watch?v=8rwsuXHA7RA&feature=player_embedded


2.ソーシャルビデオとフェイスブックを活用したファン・エンゲージメントとは

・ビデオについて:人間のエモーショナルを喚起することができるコンテンツの王様。オンラインビデオ、ソーシャルビデオなど。

・フェイスブックについて:日本国内でユーザが1千万人を超えたソーシャルメディア。ユーザのことをファンと呼んでしまっているところが凄い。

・ファン:特定の対象に対する応援者、愛好者の。「狂信者」を意味するファナティスト(英: fanatist)の略。古来日本語では贔屓(ひいき)

・エンゲージメント:契約、約束、絆、かかわり、ふれあい、交流、ファントの良好な関係


3.企業がビデオを活用する時代

・企業が積極的にビデオを活用している。エンタープライズビデオの登場

① テレビコマーシャル

・ テレビコマーシャルの再利用
・ ウェブサイト、YouTube、フェイスブック等で配信
・ テレビと違って視聴率の測定が可能
・ オンラインビデオから火がつくケースもある
・ タレントなどを起用している場合は著作権に留意する必要がある
・ オンラインビデオの登場によって、過去の作品の視聴が可能
・ 尺は30~60秒
・ 膨大な制作コストがかかる

※ 事例 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=C91OmZJsVks

② ブランディングビデオ

・ ブランドのイメージアップ、認知度の向上が目的
・ ウェブで利用するために制作したビデオ
・ ウェブサイト、YouTube、フェイスブック等で配信
・ 企画の段階から企業(ブランド)が関与するケースが多い
・ 制作(企画・撮影・編集)を自社で対応する場合もある
・ 企業が制約に縛られることなく自由な発想で制作が可能
・ 尺は5分以内が多い。テレビコマーシャルより長い
・ 制作コストはテレビコマーシャルほど必要としない

※ 事例 ⇒ http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Wg4FkriwR-8

③ プロダクトビデオ

・ コンバージョンアップが目的(コンバージョンが35%アップした例も有り)
・ イーコマースサイトで利用するために制作したビデオ
・ ウェブサイト、YouTube、フェイスブック等で配信
・ 企画の段階から企業(ブランド)が関与するケースが多い
・ 制作(企画・撮影・編集)は自社で対応
・ 商品の説明も自社のスタッフが対応
・ シンプルにパターン化した内容が多い
・ 尺は60秒以内
・ 制作コストはほとんどかからない
・ 大量生産が望ましい
   ※できるだけ全ての商品にビデオをセットしたいから

※ 事例 ⇒ http://www.zappos.com/multiview/7800110/183092#autoplay

④ カスタマサービスビデオ

・ 問い合わせ件数の削減が目的
・ ウェブサイト、イーコマースサイトで利用するために制作したビデオ
・ ウェブサイト、YouTube、フェイスブック等で配信
・ 企画の段階から企業(ブランド)が関与するケースが多い
・ 制作(企画・撮影・編集)は自社で対応
・ サポート内容の説明も自社のスタッフが対応
・ 尺は3分前後
・ 制作コストはほとんどかからない

⑤ ハウツービデオ

・ 商品の返品率低下が目的
・ イーコマースサイトで利用するために制作したビデオ
・ ウェブサイト、YouTube、フェイスブック等で配信
・ 企画の段階から企業(ブランド)が関与するケースが多い
・ 制作(企画・撮影・編集)は自社で対応
・ 使い方の説明も自社のスタッフが対応
・ 尺は5分以内
・ 制作コストはほとんどかからない
・ 大量生産が望ましい

※ 事例 ⇒ http://www.rei.com/video

⑥ インタラクティブビデオ

・ ユーザの興味をひくことが目的
・ ウェブサイト、キャンペーン用サイトで利用するために制作したビデオ
・ ウェブサイト、YouTube、フェイスブック等で配信
・ 企画の段階から企業(ブランド)が関与するケースが多い
・ 技術的なサポートが必要
・ 尺は自由
・ ある程度の制作コストが必要

※ 事例 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=HxB_m-evekY

⑦ ショッパブルビデオ

・ 楽しいショッピング体験を与えることが目的
・ ウェブサイト、イーコマースサイトで利用するために制作したビデオ
・ ウェブサイト、イーコマースサイトで配信
・ 企画の段階から関与するケースが多い
・ 技術的なサポートが必要
・ 尺は5分以上(10分を超えるケースも有り)
・ ある程度の制作コストが必要
・ 写真に代わる新しいビデオショッピングカタログ

※ 事例 ⇒ http://www.ralphlauren.com/shop/index.jsp?categoryId=11958441

⑧ ハウルビデオ

・ ユーザが商品の使用感、感想を伝えることが目的
・ 企業側がビデオの投稿を依頼するケースも多い
・ ウェブサイト、イーコマースサイト、YouTube、フェイスブック等で配信
・ ビデオを投稿したユーザに与えるインセンティブが必要
・ 尺は5分以上(10分を超えるケースも有り)
・ ユーザが自分で制作からアップロードの作業を担当
・ 企業(ブランド)はファンのリアルな感想・意見を集めることが可能
・ 日本では、2008年10月にユニクロが行ったユーザー参加型キャンペーンが有名

※ 事例 ⇒ http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=gjent8cOhyM

● まとめ:ビデオがもたらす効果

・ 訪問者数とコンバージョンがアップする
・ ウェブサイトへの滞在時間が長くなる
・ 検索エンジンで上位に表示される
・ 商品の返品率が下がる
・ 問い合わせ件数が下がる
・ カスタマサービスが向上する
・ 顧客とコミュニケーションが可能になる
・ ファンと永続的な信頼関係を構築する


4.ソーシャルビデオとは

・ソーシャルビデオに対する誤解:ソーシャルビデオとは、YouTubeを始めとしたソーシャルメディアに公開されたオンラインビデオのことを言うのではない。

・ソーシャルビデオとは、ファンと永続的な信頼関係を築くための、オンラインビデオとソーシャルメディアを活用した企業のためのエンゲージメント戦略である。

・ソーシャルビデオであるための条件

 ① 企業(ブランド)が公開したビデオである

 ② 企業がビデオの全プロセスに自ら関与している
    ※企画、制作、ディストリビューション、エンゲージメント、効果測定

 ③ 単発ではなく、連続性を持っている

 ④ ソーシャルメディアへのリンクが可能
    ※いいね!、シェア、コメント、ツイート

 ⑤ インターネットで公開することが前提
   ※テレビコマーシャルの再利用ではない

 ⑥ 無料で視聴できる

・ソーシャルビデオでないもの

 ① 個人がYouTubeなどのビデオ共有サイトに投稿したビデオ

 ② テレビコマーシャルの再利用

 ③ ソーシャルメディアへのリンクができない

 ④ アーティストがプロモーションの目的で公開したミュージッククリップ

 ⑤ 有料で視聴するコンテンツ
   ※映画、ドラマ、ミュージック、アニメ、ドキュメンタリーなど


5.フェイスブックの活用方法

・フェイスブックは販売ではなくファンとの交流の目的で活用する

・今後も成長が期待できるフェイスブックは、販売することよりもファンと交流することを目的に利用する。

・f-コマースはイーコマースの代わりになるものではなく、イーコマースと共存する

・フェイスブック・ファン・ページという名称もそれを意味している

・フェイスブックファンページで繰り返し交流するアクティブなファン。70%は1度だけ何らかのアクションを起こし、2度と戻って来ない。

・フェイスブックファンページで同じ話題について話すために戻ってくるファン。90.4%は、ある話題について1度だけアクションを起こし、2度と戻って来ない。


6.ファン・エンゲージメントについて

・ソーシャルコマースにとって最も重要な要素であるエンゲージメントが思ったほど上手くコントロールされていない。

・フェイスブックファンページやフェイスブックストアを開設するだけで、ユーザが勝手にファンになってくれて、勝手にエンゲージメントが生まれるわけではないということ。

・エンゲージメントを活性化させるためには、ビデオを始めとしたコンテンツを用意したり、フェイスブックファンページを運営するスタッフがファンと自ら交流したり、ファン同士が交流することを促進する報酬の仕組みを用意したりと、取り組まなければならないことがたくさんある。

・エモーショナルファンの重要性。

・エモーショナル・ファンは、自分が気に入った店を優先して購入する割合が普通のファンに比べて4倍も多い。

・エモーショナル・ファンは、自分が気に入った店からのダイレクトメールに対して、普通のファンに比べて2倍も多く反応する。

・エモーショナル・ファンが、自分が気に入った店を他人に推薦する割合は50%以上。

・エモーショナルファンの行動パターン

 ① 何があってもそのブランド(店)から購入する

 ② 親・兄弟・友達にそのブランド(店)から購入することを薦める

 ③ ウェブやソーシャルメディアでそのブランド(店)に関する情報を何でも集める

 ④ そのブランド(店)が発信する情報(メールなど)を全て許可する

 ⑤ そのブランドの成功を心の底から願っている


7.ファン・エンゲージメント戦略について

● 戦略1-クリエイション

・ コンテンツ・イズ・キング。ファンが喜ぶ最高のコンテンツを用意する
・ エモーションに訴えるコンテンツが有効的
・ インタラクティブ、早送り、スローモーションなどの撮影・編集テクニックを導入する
・ ファンの心をひきつける演出を取り入れる(フラッシュモブなど)
・ 単発ではなく、シリーズで展開する

● 戦略2-ディストリビューション

・ ビデオの配信方式を選択する
  ※ ストリーミングorプログレッシブダウンロード
・ ビデを配信するデバイスを決める 
  ※ PC、タブレットPC、スマートフォン
・ ビデオを用意する場所を決める
  ※ ウェブサイト、YouTube、フェイスブックなど
・ メルマガ、ブログ、ツイッター、フェイスブックを使ってプロモーションする

● 戦略3-エンゲージメント

・ リーチよりもエンゲージメントを重要視する
・ 「いいね!」よりも「シェア」を重要視する
・ コメントには必ずお返しのコメントを残す
・ 営業(販売)はしない
・ インセンティブのしくみを導入する。たとえばポイントサービス

● ファン・エンゲージメント成功のカギはビデオとインセンティブ

・ビデオ:ファンを惹きつけるためには魅力的なコンテンツが必要。人間のエモーションに訴えるビデオは、ファン・エンゲージメントに欠かすことができないキラー・コンテンツ。

・インセンティブ:それぞれのファンに最適化されたインセンティブが必要。ファンを対象とした特別セール品、割引チケット、クーポン、ポイントサービスなど。

・コンテンツとしくみを使って積極的&継続的に関与する!

以上です。ご質問・ご意見お待ちしております。

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