iPadパーソナルサイネージの活用事例: ショップ編
今回はiPadパーソナルサイネージの活用事例<ショップ編>を紹介する。量販店や携帯ショップを始めとした販売店、いわゆるショップの販売員が、店頭での接客の際にiPad+動画を使って販売支援のために活用するという、具体的な事例を紹介したいと思っている。では、ショップでは一体どんな活用事例が考えられるのだろうか。ここで紹介したいのは、次の3つの活用事例だ。
①商品やサービスの特長を動画を使って説明する
②番組などのコンテツ内容を動画を使って紹介する
③契約手続きの手順や注意事項を動画を使って説明する
■製品やサービスの特長を動画を使って説明する
まず最初に、iPad+動画を使って、製品やサービスの特長を説明するという活用事例から。家電、パソコン、ゲーム機、携帯など、ショップで売られている製品は年々高機能化しており、販売員の立ち話程度の説明だけでは理解するのがほとんど不可能になってきている。また、機能の説明や特長などを紙のカタログなどで説明されても、今ひとつピンとこない。最近ショップで売られている商品の多くは、もう紙で説明されても理解することが不可能になっているほど、進化しているのである。
そこでiPad+動画の出番である。家電、パソコン、ゲーム機、携帯など、高機能化している製品の特長を簡潔に説明している動画を見せることで、購入を検討している消費者の疑問をクリア にすることが可能だ。映像、音声、文字がミックスされた動画は。表現力と情報量の面で写真とは比べものにならないくらい優れている。理解するのが難しい高機能な製品の特長などをわかりやすく伝えるためには、動画ほど最適なコンテンツはない。
入社して間もない、さほど製品知識のないバイトやアルバイトでも、動画を見せるだけで製品知識の豊富な社員と同じレベルの説明ができるというメリットもある。うる覚えの知識で間違った説明をされるより、ちゃんと考えられた説明を動画で見せられた方が、製品の購入を検討している消費者にしても有難い。ショップ側からしても、間違った説明をして後々トラブルになるよりも、動画を見せることでサービスのレベルを一定に保つことができるという、大きなメリットを受けることになる。
こうした活用方法は、年々高機能化してくるサービスにも当てはまる。最近の携帯のプランなどは、オプションが多過ぎて理解するのがほとんど不可能だ。そんな時、代わりに動画がわかりやすく説明してくれると便利だ。繰り返し確認できるというメリットも大きい。
利用するシーンを間違わなければ、iPad+動画で製品やサービスの説明の品質を一定にすることが可能になる。お薦めの活用事例である。
■番組などのコンテツを動画を使って紹介する
活用事例として次に紹介したいのが、デジタル放送などの有料コンテンツの加入を薦める際に、 iPad+動画を使って番組の内容を紹介するというもの。加入を検討している消費者からすれば、実際にどんな番組を見ることができるのか非常に気になるところだ。ダイジェスト版でもいいから、事前に確認しておきたいはずである。
ショップ側にしても、加入促進になるので大歓迎。製品やサービスの説明と違って難しいことは何もないのだが、 iPad+動画の活用方法としてこれほどピッタリくるものはないだろう。
■契約手続きの手順や注意事項を動画を使って説明する
活用事例として最後に紹介したいのが、契約手続きの手順や注意事項を iPad+動画を使って説明するというもの。この契約手続きもまた、年々複雑化してきているように感じられてしかたがない。契約する側としては、これもまた知識のないアルバイトやパートからあやふやな説明を受けるより、一通りちゃんと説明してある動画で確認ができた方が間違いがない。
また、ショップ側からしても、あやふやな説明をして後々トラブルになるよりは、動画で抜け漏れなく説明ができたほうがいい。また、仮にトラブルになった場合でも、動画を最後まで見てもらったことで、同意したことの確認にもなる。販売員の説明だけでは、言った・聞いていないというトラブルが発生した場合でも確認の方法がないが、 iPad+動画の場合だと、動画という隠しようのない証拠を残すことができる。
個人的には、もっと活用さてもいい利用方法だと思っている。
■iPad+動画は社内のコミュニケーション用ツールにも使える
ここまで紹介してきた活用事例は、販売員が来店した消費者に対する接客のために活用するといった内容のものだった。確かに、iPad+動画は販売支援の面ですごい効果を発揮する。接客に活用しない手はない。一方で、iPad+動画にはもう一つ別の活用方法がある。社内のコミュニケーション用ツールとして活用するのである。
次回は、iPad+動画を社内のコミュニケーション用ツールとして活用する事例を紹介したい。