携帯動画の埋めようがない差、10Mと300K。
何の話かというと、docomoとSoftBankの携帯でダウンロードできる動画の仕様です。docomoの最近の機種では、10Mまでの動画がダウンロード再生できます。一方のSoftBankの機種では最高でも300Kの動画しかダウンロード再生できません。参考までにauは、docomoとSoftBankの間の1.5Mまでの動画がダウンロード再生できます。
この差は、「たかが10Mと300Kじゃないか」ではすまされない差です。動画配信サービスを提供している立場の人間から言わせると、10Mと300KというdocomoとSoftBankのこの差は埋めようがないほど大きな差です。正直、この差を知ってしまうと、携帯の選択肢はdocomo以外に考えられなくなってしまいます。
もちろん、携帯で動画をダウンロード再生するというニーズが前提にあっての話ではありますが、動画配信サービスを提供している立場の人間から言わせると間違いなくあるわけで、これから携帯動画の世界は凄いことになると思っています。
正直言って、docomoの10M動画は凄いです。5~6分くらいの長さのかなり高画質な動画を再生することができます。5~6分といえば、商品やサービスのPRには充分の長さですし、音楽やコンテンツの配信にももってこいです。また、学習や教育の分野でも携帯動画は利用が進むと思います。実際、そういった相談を最近よく持ちかけられます。
10M携帯動画は、コンシューマーはもちろんビジネスの分野でも間違いなく利用が進むはずです。iPod、ワンセグ、PSPももちろんアリですが、ユーザー層の広がりを考えればやはり10M携帯動画に軍配が上がるのではないでしょうか。
ところで、以外にこの10Mと300Kの差を知らないユーザーが多いようです。今まではそれほど重要ではなかったのですが、携帯動画コンテンツの普及とともに今後この差は間違いなく重要になってくるものと思われます。10Mを300Kに分割して再生するという方法も可能ではありますが、やはり連続して再生できた方がいいに決まっています。
個人的には、一日も早くauとSoftBankにはdocomoに追いついてもらいたいと考えています。特にSoftBank の場合、もしこのまま300Kのまま進歩がなかったとしたら、今は純増でトップを走っていてもやがてまたユーザーはdocomoに戻ってしまうのではないかという危惧を抱いています。
仕事がら、それだけ携帯動画は重要になってくると思っているわけです。iPhoneもいいけどその前に300Kを先に何とかしてほしい、そう思う今日この頃です。