ライブ動画という新しいジャンル
ビムーブが6月にα版として立ち上げる予定の「ビムーブLIVE」という動画配信サイトは、ライブ動画という新しいジャンルの動画を配信します。すでにライブ動画コンテンツに関しては集め始めていて、4月頃から少しずつですがサイト上で配信して行く予定です。
ライブ動画というのは、その言葉の通りライブ演奏を撮影した動画を言います。ライブ動画が視聴できるサイトは別に珍しくもありません。一時はYouTubeで一流アーティストの秘蔵ライブをたくさん見ることができましたし、最近ではインディーズ系バンドが自分たちのライブ映像をたくさん投稿しています。
ビムーブが配信するライブ動画と、今までの既存のサイトが配信していたライブ動画とどこが違うのかというと、一つは動画の画質にあります。ハイビジョン・カメラで撮影した映像を、H.264(ファイルの拡張子は.mp4)規格で配信することができます。ただ、この画質のクオリティに関してはYouTubeもニコニコ動画も対応し始めていますし、他の動画共有サイトも同じように対応してくるものと思われます。よって、時間がたてば当たり前になるものと考えています。
実は、ビムーブのライブ動画にはもう一つ特長があります。それは、撮影のクオリティが他のサイトと違うという点です。簡単に説明すると、今までの動画共有サイトで見ることができるライブ動画というのは、ほとんどがステージ正面にカメラを設置して、カメラ1台で撮影した映像を動画にしたものです。プロが撮影した映像ではありません。もちろん、それでも演奏が素晴らしければ十分かもしれませんし、実際そうしたライブ動画もありますね。
ビムーブのライブ動画は、3~4カメを持ち込んでプロが撮影し、さらにプロの編集の手を加えた映像を動画として配信します。つまり、DVD並のクオリティのライブ動画を見ることができるわけです。それも、あまりテレビなどのメディアが取り上げない、ニッチなジャンルのライブ動画を見ることができると思います。
問題となるのはコストです。普通、3~4カメを持ち込んで撮影し、それを編集までするとしたら、軽くウン百万円の世界です。ビムーブには、1つのライブ動画作成にそんな膨大なコストをかけられる余裕はありません。
そこで、ビムーブはこの撮影・編集のコストをできる限りギリギリまで下げる工夫をしています。それと、カメラを3~4台も持ち込むことを許可してくれるライブハウスやクラブも限られます。この問題も、ビムーブ独自のネットワーク使って解決できる目処が立っています。
アーティストの「生きている証=ライブ」を、少しでも多くライブ動画として配信できたら良いなと、日々考えをめぐらしています。