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ビンテージに価値があるのはアナログの世界だけ!?

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日本人のビンテージ好きは有名だ。たとえば、ひと頃騒がれたジーンズ。リーバイスのビンテージ・ジーンズが、信じられないくらい高額な値段で取引されていたことは記憶に新しい。

同じようなビンテージ・ブームが、今ひそかに楽器の世界で起きている。ビンテージ・ギターの流通を仕事にしているという人から聞いた話しだが、日本人ほどビンテージ・ギターにお金を注ぎ込む国民はいないそうだ。それも、素人が平気で何百万もするビンテージ・ギターを買っていくという。

米国では、素人がビンテージ・ギターに手を出すことなど、余程のコレクターでもない限りありえないのだそうだ。

この現象は、実はギターだけに限らない。サックスをはじめとした管楽器の世界でも同じことが言える。たとえば、アメリカン・セルマーという、今はもう製造中止になってしまった米国で製造されていたビンテージ・サックスが、やはり高額な値がつけられて取引されているのだ。

そこで、ふと疑問に思ったのだが、ビンテージというのはデジタルの世界にも存在するのだろうか。アナログが古ければ古いほど価値が出るというのは理解できるとしても、デジタルも同じようにビンテージに価値があるとはちょっと考えられない。どう考えてみても、デジタルはやはり新しい方に価値があるはずだ。

そう考えてみると、この世界に存在する、全てのアナログの代表ともいえる人間のビンテージが大事にされないのはどういうわけだろうか。

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