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SNSが迎えることになるブレークスルー

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運営者側が自らブログを書いたり、ユーザのブログやコミュニティの発言にコメントを書き込んだりすることが、実はユーザーの活性化にはあまり効果がないということが最近わかった。もちろん、全く効果がないというわけではない。

ただ、思っていたよりも、ユーザーは運営者側の思惑にあまり左右されない。運営者側が自分たちの行動を過信し過ぎていては失敗するだけ。

むしろ効果があるのは、SNSの使い方を定期的に告知したり、ユーザーからの問合せに迅速に対応すること。ブログやコミュニティに発言することを強要することよりも、サービスの運営に力を注いだ方がどうやら効果が高いみたいだ。

運営者側が自らブログを書いたり、ユーザのブログやコミュニティの発言にコメントを書き込んだりすることよりも、ユーザー自身がブログやコミュニティに発言する行動の方が遥かに効果がある。意外なほど、ユーザーは他のユーザーの行動を観察しているものだ。

面白いもので、あるユーザーがブログを始めると、それに引きずられるように何人かのユーザーがブログを始めるようになる。その際も、運営者側が意味もない不必要なコメントを書き込む必要はあまりない。自然に任せるのが一番かもしれない。

下手な小細工をしている時間があるのなら、一人でも多くのユーザーを獲得することに時間を費やすべきだ。SNSの扱うカテゴリにもよるが、所詮ユーザー数が100人や200人そこらではSNSでは何も起こりはしない。経験上、1000人を超えたあたりからユーザーが動き出してくる。

恐らくSNSを運営している間に何度かあるのだろうが、1000人を超えたあたりで最初のブレークスルーを迎える。ユーザーが黙っていても勝手に動き出し、サイトが活性化し出してくるのだ。もちろん、その動きはまだ小さい。

リーダー的な動きをしてくれるユーザーが現れるかどうかも重要なポイント。こうした動きをしてくれるユーザーは、時間をかけてでも探してみるべきだ。場合によっては、こちらから頭を下げてお願いしてもいいくらい。

地道な努力を続けていれば、必ずブレークスルーがSNSには訪れる。そして、そのブレークスルーが訪れた瞬間を逃がさないことが重要だ。小さなブレークスルーの積み重ねが、やがて大きなブレークスルーにつながっていくことだってあるのだから。

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