ブレッカー・ブラザーズの演奏がもう聴けない。。。
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また訃報。。。1月13日、テナーサックス奏者のマイケル・ブレッカーが他界した。死因は白血病。享年57歳だというから、その死はあまりにも早過ぎる。何枚もアルバムを持っているほどのマイ・フェバリット・アーティストだったわけではないが、ある時期マイケル・ブレッカーばかり聴いて過ごした時期があったので、そういう意味では忘れられないアーティストの一人だ。
マイケル・ブレッカーは1980年代のフュージョン黄金時代を支えたサックス奏者の一人で、どちらかというとリスナーよりも同業のサックス奏者に人気があった人。超絶的なテクニックとフラジオを駆使したファンキーなサウンドが特徴で、同時代にプロのサックス奏者になることを志していた人間は、みんな彼のように吹くことを目的に、コピーに夢中になったものだ。
僕もその一人で、20歳くらいの頃にマイケル・ブレッカーのように吹きたくて、夢中でコピーしまくった記憶がある。もっとも、難しすぎて途中で挫折してしまったけど。ある意味、僕がサックス奏者になるという夢を断念するきっかけを作ったアーティストだともいえる。
晩年はコルトレーンの後継者のごとく、リアルなジャズにかなり深く傾倒していたマイケル・ブレッカー。でも、僕が好きなのは兄のランディ・ブレッカーとの双頭コンボ、ブレッカー・ブラザーズ時代の演奏だ。そこには、ロック・ファンをも虜にしてしまうほどの時代の先を行くサウンドがあった。
※ 参考データ
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