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「いつまでβ版ですか?」と聞かれて……

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新しいサービス「faam」を立ち上げてから、早いもので約3週間が経とうとしています。慣れてきたせいでしょうか、最近はおかげ様で少し落ち着いてきました。もちろん、本当に大変なのがこれからだということは十分承知していますが。。。

「faamっていつまでβ版なんですか?」先週数人のユーザーからこう聞かれました。私はと言えば、予想もしていない質問だったこともあって、「ええと、まだちゃんと決まっていません」そう答えるのが精一杯。いつまでもβ版なのか、本当に決まっていないんです。「そんな無責任な!」と言われても返す言葉も見つかりません。

だからといって、このまま永遠にβ版で良いと思っているわけではありません。Web 2.0の世界では、「永遠のβ版」といって、サービスが続くまで永久にβ版でも良いといった考え方があります。常に進化し続ける完成のないサービス、といったところでしょうか。β版と正式版の境界線も、基本的にはサービスを提供する側の主観に委ねられているのが一般的。

Web 2.0でいうところのβ版の意味は、決してプロトタイプ(試作品)やテスト版という意味ではありません。ここだけは誤解のないよう、ちゃんと理解しておく必要があります。テストもちゃんと実施しない状況のまま、品質も最悪の状態でリリースすることがβ版ではないということです。

サービスを提供する側(少なくとも私は)としては、「ちゃんとテストも実施し、ユーザーに楽しんでもらえるサービスが完成しました。でも、我々が考えている機能が今後もまだたくさん追加されます。だからまだ完成版ではありません」という気持ちをベータ版に込めています。決して中途半端な気持ちのままサービスを提供しているわけではありません。

むしろその逆ですね。β版という言葉の持つ意味の重さを、サービスを提供する側に立って始めて思い知りました。今回も、本当にβ版という言葉を使って本当に適切なのか随分思い悩んだくらいです。

faamも、一日も早く理想のサービスを完成させβ版という表現を外したいものです。

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