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ブラジル音楽の懐の深さ

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音楽が大好きです。ロックももちろん好きなんですが、他にもジャズ、ソウル、ブルース、レゲエ、ラテンなんかも好きです。ラテンの中では、ニューヨーク・サルサ、キューバー音楽、ブラジル音楽がお気に入り。中でも、最近改めてブラジル音楽の懐の深さに感銘しているところです。

ブラジル音楽と言うと、たいていはボサノヴァを連想するんじゃないでしょうか。アントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトなどといったビッグネームがいるため、どうしてもブラジル音楽=ボサノヴァと捉えられがちですが、本当はブラジル音楽ってボサノヴァだけじゃないんです。ボサノヴァ以外にも、サンバ、MPB、ショーロなど実に多彩。

特にショーロなんか、19世紀に生まれた音楽で、ジャズにも大きな影響を与えたと言われているくらいです。フルート、ギター、カヴァキーニョ(小型の4弦弦楽器)を基本に、クラリネット、サクソフォーン、トロンボーンなどの管楽器と、ヴァイオリン、アコーディオン、ピアノなどが加わります。とても小粋で楽しい音楽です。

最近私がはまっているのはサンバ。サンバは、ボサノヴァの原型にもなっている音楽で、ブラジル音楽を語る上では絶対に外せません。ところがこのサンバ、日本ではかなり誤解されているようです。「マツケンサンバ」のような、軽快でテンポの良い音楽がサンバだと信じ込まれているようですが、これは完全な誤解。

サンバとは本来、もっと内省的で叙情的な音楽です。聴くほどにじわっと心に染み渡ってくる、懐の深い音楽です。人によっては、サンバやボサノヴァを聴いていると働く意欲がなくなってくると言う人もいるようですが、私の場合はまったく逆ですね。むしろ、元気になって働く意欲がふつふつと沸いてきます。

ここ最近のお気に入りは「カルトーラ」。これからの季節にもピッタリ。

■ 『愛するマンゲイラ 』と『人生は風車~沈黙のバラ』

人生のどん底にいても、「まだやり直せるかもしれない…」っていう気にさせてくれます。

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