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Web2.0におけるSNSのポジショニング

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昨日は、前に勤めていた会社の部下二人と焼肉を食べに行きました。会社の近くに美味しい焼肉屋があるんです。ところが、店に入ってビックリ。いま勤めている会社の仲間が、すでに大盛り上がり中だったんです。美味しいから、結構みんな食べに来るんですよね。ちなみに、会社のある場所は東急池上線の長原という駅。閑静な住宅街の一軒家をオフィス代わりに使っています。是非遊びに来てください。「オルタナティブ・ブログを見て来ました」って言えば、お茶くらい出しますよ。

今日は、Web 2.0におけるSNSのポジショニングについて考えてみます。と言うのも、「SNSで収益をあげている企業ってあるんですか」という質問をあるお客様から受けたからです。

米国のMySpaceやFacebook、そして日本のmixiなど、会員数だけで見ればそれなりに成功していると言ってもいいようなサービスがいくつか登場していますが、ビジネス的な面から見れば、安定した収益をあげている企業はまだ少ないと思います。MySpaceやFmixiなどは、最近広告収入が伸びているようですが、数字が公表されていないため実態をつかむことができません。

でも、これはやむおえないことだと思います。だって、SNSはWeb2.0の中でも歴史が浅いサービスなんですから。むしろ、市場はまさにこれから拡大していくと見るべきです。SNSがビジネスとして大きく開花するのはこれからです。

今年になってから、日本のWeb1.0的企業を代表するヤフーと楽天が相次いでSNSに参入しましたよね。この両社の参入は、SNS市場の活性化という視点から見て、非常に大きな意味を持っています。なぜなら、ヤフーと楽天が参入したことで競争が激化し、それぞれのサービスの質的な向上が期待できるからです。

また、ヤフーと楽天は、それぞれネットオークションとECという、すでに安定した収益源を確保しています。これら既存のサービスとマッシュアップすることで、広告収入モデル以外の新しいビジネスモデルがSNS市場に生まれる可能性が出てきます。両社の今後の展開に注目したいところです。

ユーザー数の伸びも重要な要素の一つです。2006年4月に総務省が発表したブログとSNSのユーザー数に関する調査によると、ブログが868万人であるのに対してSNSは716万人。SNSが、ブログを急追していることがわかります。

さらに、同調査によれば、この1年間の伸び率だけで見ると、ブログの2.6倍に対して、SNSは6.5倍。1年後の2006年3月には、SNSがブログを追い抜いて、ユーザー数約1042万人に達するだろうという予測が出ているほどです(総務省「ブログ及びSNSの登録者数(平成17年9月末現在)」。

実は、私はSNSのユーザー数はもっと伸びると見ています。営業の現場で、お客様と直に接していてそう感じるんです。このブログでも再三紹介していますが、最近は企業がSNSを導入するケースが増えてきています。中には、SNSをイントラネットの代わりとして導入することを検討している企業まで現れているほど。総務省の調査以上に、企業がSNSを導入するケースが増えることは確実です。ビジネスSNSは想像以上に加速し続けています。

ヤフーや楽天などの新規参入により市場が活性化し、SNSは今後も確実にユーザー数を伸ばし続けていくことでしょう。そして近い将来、ユーザー数でブログを大きく引き離したSNSこそが、Web2.0の中心的なサービスになっているはずです。

SNSは、収益を確保できるサービスへと、確実に成長しています。

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