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ロングテールの可能性

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昨日の話の続きで、ロングテールの可能性について考えてみました。あくまでも、私の個人的な視点に立ったものです。

ロングテールの可能性を一言で言うと、売れる機会が継続できるということです。リアルな書店はシビアです。スペースの関係もあって、売れない本をいつまでも書棚に置いておく余裕はありません。「この本は置いていても売れないな・・・」。そう判断されてしまう本から順番に、書棚から消えていくことになります。本を書いている立場からすれば、これはとても悲しいことです。なんか、「もう用済み」って言われているような気がして、あまり気持ちの良いものではありません。

幸いにして、私が書いた3冊の書籍は、大きな書店に行けばまだ見つかります。実は、私が書店に出かける目的の一つは、自分が書いた本がまだ書店に置いてあるかどうかを確認すること。昨日もお伝えしたように、本はほとんどアマゾンで買うので、新刊本のチェックと、自分の書いた本が置いてあるかどうかのチェックを目的に、毎週末書店に出かけるというわけです。

ただ、売れないその他大勢の仲間になってしまった私の書いた3冊の本が、いずれ書店の棚から消えてしまうのは時間の問題。ロングテールな本の、リアルな世界での現実です。売れない本を書いた立場の人間からすれば、黙って受け入れるしかありません。ところが、アマゾンでは書棚から消えてしまうようなことはありません(もっとも書棚なんか最初からないんですが・・・・・・)。極端な話、入手困難になるまで取り扱ってくれます。

つまり、売れないその他大勢の本であっても、売れる機会がまだ残されているということです。そして、売れる機会が残っているということは、もしかすれば、何かのきっかけでベストセラーになる可能性が残っているということです。もちろん、その可能性は0.1%より少ないかもしれません。でも、考えてもみてください。リアルな書店では、書棚から消えた瞬間、その可能性が0%になってしまうんです。0.1%とゼロの差は、とても大きいのです。

売れ残りの80%の商品であっても、売れる機会が継続できる。それが、ロングテールの持つ可能性の一つです。私自身、本を書くという立場を通して、このロングテールの持つ可能性を体感しています。

「本当はたくさん売れて欲しいけど、まったく売れないよりはまだいいか……」。アマゾンのロングテールは、そんな風に考えている人間で成り立っているサービスなのかもしれません。本当は、みんなロングテールから脱出したいはずなのに。。。

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