■ 超過酷な耐久レース、入れ歯もバイクもサバイバル性能が物をいう
「いいなあ~、一度でいいから乗ってみたいなあ」
いつもスーパーで買い物をした帰りにこの店の前を通るたびに歩く速度が遅くなる。
「KTM」が呼んでいる。そんな気がするんです。
私は学生時代にバイクに乗っていました。あれ以来乗っていないものの今でも好きです。
ここはバイクが10台ほど並んでいる小さなお店ですが、置いてある機種がとにかくカッコいい。
なかでもオレンジ色の獣がうずくまっているかのようなスポーツバイクが私の心を引き付けます。
「KTM」に乗りたーい!
つい先日、インターネットの記事で知ったのですが、なんとあのプレハブの小さな店に置いてあるオレンジ色のマシンが実はバイク界の巨人でした。
「KTM」はラリー用のバイクが売りのメーカーです。
砂漠や荒野を9000キロも疾走するダカールラリーは世界一苛酷といわれるレースです。
レースに参加する巨大メーカーは数十億円を投入して、最新のテクノロジーで完全武装したスペシャルマシンで参戦してきます。
一方「KTM」はお店で販売しているバイクをそのまま持ち込んでラリーに参戦しています。
それでも屈強な巨大メーカーをおさえ「KTM」は2001年から2019年までラリー19連覇を達成。
2020年、2021年こそ優勝を逃したものの2022年に再び王座を奪還しました。
なにがそんな偉業を可能にしたのか。
この小さなメーカーは巨大メーカーにはマネのできないサバイバル性能で勝ち抜いています。
・市販されているバイクだからシンプルな構造で扱いやすい
・特殊なパーツを使っていないからトラブルがあっても修理しやすい
このように特殊でないことが強みになっています。
この記事を読みながら思ったのは、いとう歯科医院との共通点です。
保険治療は使える素材が限られています。
入れ歯の大半はプラスチック製。
プラチナなど特殊な材料は使えません。
でも調整しやすく扱いやすい。
入れ歯のバネは手で曲げるステンレスワイヤーです。
単純な構造だからこそ壊れても修理しやすい。
ダカールラリーは15日間のレースですが、入れ歯は一生続く「耐久レース」です。
とくに口の中は常に噛み合わせの強大な力が加わり、虫歯や歯周病の原因となる細菌にさらされ続けるなど過酷な環境です。
最新医療はテクノロジーの進歩で治療法が高度化していますが繊細な先端技術だけでは解決できない課題がたくさんあります。
入れ歯もバイクのレースと同じように何か問題が起きたとき、すぐに復帰できるサバイバル性能が問われます。
いとう歯科医院は開院以来「保険で安心できる治療」を基本方針として取り組んできました。
祖父から父へ、そして父から私へと受け継いでいます。
おかげさまで地元にて80年以上も治療を続けています。
歯科治療の耐久レースはまだまだ続きます。
参考文献:
ダカール・ラリー15連覇 KTMの強さの理由とは!?
佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
https://news.yahoo.co.jp/byline/sagawakentaro/20160130-00053946
wikipediaダカールラリーhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC
西荻窪 いとう歯科医院 ホームページhttps://www.ireba-ito.com