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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

プロフェッショナルになる環境

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大前研一氏の「ザ・プロフェッショナル」という本に、
作者の古巣であるマッキンゼー・アンド・カンパニーの規律についての記述がある。

マッキンゼーでは、
『顧客を最優先に考え、最高の価値を届ける』
ことが規律としてあるそうだ。
よくある、ただそこにある飾りのような理念やビジョンと違い、
この規律があるということは、
『昇進しない人間、伸びていない人間は去れ』
ということだそうだ。

なぜなら、
『これが顧客に迷惑をかけない唯一の方法』
になるということだ。

よく規律や理念、ビジョンを作って満足して終わるということがあるが、
これを徹底すれば、当然このようになるはずだ。
それだけ、この規律というもの、
つまり顧客最優先、最高の価値を与えるということを
真剣に考えているということである。

ここには妥協など一切ない。
企業の本来あるべき姿とはこういうものだろう。
社員に甘くすることが社員のためになるわけではない。
この甘くすることが、逆に企業の損となり、
さらには社員にも損としてかえってきてしまうのだ。
当たり前のことが、実践されていると考えた方がよさそうだ。
本当に顧客と社員のことを考えるのであれば、
これだけのことをすべきだろう。

ちなみに、マッキンゼーでは、
下位20%の人が退職しているそうだ。
だからこそ、素晴らしい会社ができ、
そこを退社した人も活躍する人が多いのであろう。

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