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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

有事の備え:会社がやること、やっておくこと

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コロナ禍において倒産する会社が増加している。経済が回っていないので、当然の結果だ。こんな状況になってから言っても仕方のないことかもしれないが、会社の存続のために、経済の落ち込んだときにやるべきこと、常日頃からやっておかなくてはならないことを述べておきたい。

とにかく、キャッシュ!キャッシュ!キャッシュ!

 どんなに赤字になってもキャッシュがある限り、会社は倒産することはない。私が、取締役を拝命している会社では、コロナ騒動がはじまってすぐに、資金調達の手続きを始め、キャッシュをあつくし、備えた。コロナ禍がいつまで続くのか、経済がどうなるのか全くわからない以上、事業がどうなるかは読めない。であれば、何らかの方法で資金を調達し、経営を安定化することが必須である。ましてや、今回のコロナ禍で、政府の政策で金利がかからない商品があれば、そんないいことはない。借入リスクはほとんどゼロだ。おかげで、経営を安定飛行を続けられている。

社員に安心を!!常に最低のコストで経営を。

 今回のコロナ禍では、旅行業、飲食業、イベント業などが、直撃を受けた。会社がどの程度の痛みを受けたかにもよるが、会社は社員あってのものである以上、リストラや減給は最後の手段にしたい。社員に安心してもらうためにも、常に倹約をし、最低のコストで営業を行うということをやっておきたい。毎月のコストをとにかく小さくしておくことが、有事に効いてくる。
 今回のコロナ禍において、大きく影響を受けた航空業界であるが、JALよりANAが厳しい状況に陥っているようだ。JALを立て直した稲盛さんの、最低コスト体制がまだ生きているJALは、借入も大きく行い、事業は厳しいながらも、当面は大丈夫そうだ。
 社員が精神的に安心して働ける環境を作ることが、会社への信頼に繋がり、コロナ禍の中でも、そして収束した後も、期待により大きく応えてくれるきっかけになるはずだ。

当たり前のことを当たり前に!

 売上がまったくなくなったという会社、店舗もあり、上記の対策だけでは太刀打ちできないケースも多くあるはず。対策としては、売上の多角化、定期収益の確保など、まだまだある。しかし、上記のような、当然のことをやれている会社はそれほどないはずだ。私がコンサルティングを行なってきた多くの会社でも、無駄は多くあった。指摘しても、修正できない会社も多くあった。一度、膨れ上がったコストを削減することは難しい。倒産した会社の中でも、常に無駄を点検していくだけで、乗り切れたはずの会社もかなりあったはずだ。当たり前のことを当たり前にやる勇気を持って欲しい。

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