Zynga共同創業者ジャスティン・ウォルドロンの言葉 エンデバージャパン サミットにて
10/11/2024に明治記念館で開催のエンデバージャパン サミットに参加したので、少しレポートを書きます。
エンデバージャパン(Noteはこちら)とは、ユニコーン企業78社2,500名超の起業家と約3,000名のメンターを繋ぐ世界最大の起業家支援団体エンデバーの日本チーム。サミットには、アジア太平洋地域を中⼼とする42カ国の起業家・投資家・事業会社が東京に集結した。小生はここのメンターでもあります。
エンデバージャパン会長の孫泰藏氏のスピーチに続くパネルセッションは、「Mastering the art of scaling up and navigating international expansion」・・今回は、特にパネリストの一人、Justin Waldronのコメントをいくつか。
19歳で(後にソーシャルゲームの覇者)Zyngaの共同創業者・CTOとなったJustin Waldronはは2011年、同社を創業からわずか4年でナスダックにIPO(Google以来最大のIPO)に導いた。
ジンガはもともと、多くの国のソーシャルゲーム市場で70〜80%のシェアを獲得していましたが、中国と日本では苦戦していました。そこで2010年に、日本のソーシャルゲーム会社であるウノウ(後にメルカリを創業する山田進太郎氏が創業社長だった)を買収しました。
そうして2016年に、再び日本に戻ったジャスティンですが、個人投資家として活動し、2020年、本社機能を日本に置く形でPlaycoを創業しました。なんとPlaycoは会社設立とシリーズAの約100億円の資金調達を発表したと同時にユニコーン企業になりました。
ここからは、本サミットでのコメント:
「Zynga時代、2008-2009年は買収の好機でした。ゲーム制作を愛する優れたチームだが、新たなビジネスモデルを分かっていない会社がたくさんあることが分かった。」
「多くの国は、カントリーマネジャーを雇うアプローチでしたが、日本はとても異なる市場であり、雇うことを超えて買収によりファウンダーを獲得することが必要でした。」
「ですが、IPO後に一時苦境に陥ったZyngaは、米国に集中するために、利益は出ていたが、競争が激しく、辛抱強く長期的に取り組まねばならない日本のスタジオを、閉めました。」
「人が大切です。日本の山田進太郎さん、北京のAndy Tienは、Zyngaの後にユニコーン起業家となりました。」
「Clubhouse創業者のPaul Davisonのことはかなり前から知っていて優れていると理解していましたが、彼がボイス・チャット・アプリをつくっているとき、資金調達の第一ラウンドで投資する機会があったのですが、これはひどいアイデアだと、見送りました。事業について考えるとき投資家はこうなりがちです。私は分析的になりすぎた。」
「(著名ベンチャーキャピタル)Floodgateの創業者Mark Maples氏は、最も大きなリターンをもたらしたスタートアップの8割は、投資した当時とは異なる事業で成功したと言っています。つまり、人が最も大切だということです。」
【小生コメント】事業は人なり、といいますが、つい理屈で考えてしまいます。人が大切であり、理屈だけでなく感じることが大切ではないでしょうか。