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慶応色豊かなTEDxKeio 独立自尊の精神が生きていた

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TEDxKeioに今日行ってきました。余念ゼロで参加したところ、予想外というか、思わぬ刺激もあったのですが、ザッツ慶応というか慶応カラーが全開で、印象的でした。特色あるTEDxになってました。写真だけでなく、感じたことほか、簡単に書きます。

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Dscn7307 開会セレモニーが9:00から重要文化財の演説館にて。西洋流のスピーチを福沢諭吉が日本に紹介・啓蒙した象徴的な場所。半学半教(教える者と学ぶ者の分を定めず、相互に教え合い学び合う)など慶応精神が、全て英語で説かれた。

Dscn7311 演説館をあとにし、本会場の北館へ。

毎度TEDx系イベントでは一度は感涙する小生ですが、今回は一青窈さんのお話+歌で。慶応時代の大切なエピソード、それを表した曲「もらい泣き」の一節。アーティスト・パワーと心を感じてじーんときました。感謝です。

象徴的なプレゼンを上げると、遠山正道さん(スマイルズ社長)。慶應の基本である独立自尊の話を。色々なプレゼンありましたが、これが最も多く聞かれたことかと。小生も、自立や自分らしさ、Love yourselfを説くことが増えましたが、これにも符合します。

遠山さんは、1)やりたいことをやる、2)他人のせいにしない、3)自分の庭をしっかり、という三点を強調。

高校生のフェゼック カルバンさんは、日米の二国の両親を持つがゆえに、疎外感に苦しんだ経験をシェアしてくれた。日本の子どもたちの49人に1人が日本人でない親を持っているという現実に、日本社会は対応できていないのだ。しかし、自らの努力で居場所はつくれると(自分に向かって言うように)しめくくった。感動ものでした。

川鍋一朗・日本交通株社長は、慶応、MBA、マッキンゼーなんてブランドは関係ない、とにかく結果を出すことが全てだ、と自立した姿勢と行動の大切さを説いた。(ちなみに、なんとステージで「恋するフォーチュンクッキー 日本交通ver」のさわりを踊ったのでした、ワオ!)

他のスピーカーも、やりたいことをやるとか他と違ってもいいとか、独立自尊な生き方をしている、あるいはそういう応援をしている方たちでした。

応援の例では、水野雄介さんは、「Life is Tech!」なる中学生と高校生向けの「ITキャンプ(短期間のプログラミング講座)」を開催してます。中高生にはよい機会だと思います。先日、ソーシャル・ビジネス・プラットフォームの会でヤフー宮内社長が、学生時にプログラミングを習得するのがいいと言ってましたが、小生もそう思います。英語とITができると可能性が広がる。

小学生ほか在校生、先生、卒業生が登壇し、慶応ファミリー色が濃く出た、TEDxなのに会自体が独立自尊的なところがあるユニークな集いでした。

1521389_10202607735895491_253131003 第一部の登壇者、川鍋一朗・日本交通株社長、一青窈さん、運営の牛山大さんらと。

Dscn7318 フィナーレ!

Dscn7321 牛場潤一先生=TEDxKeio Organizer、本会に声を掛けていただいた幸田フミ・ブープラン社長

牛場先生は、TEDxTokyo 2012のスピーカーでもあり、その体験が今回のリーダーシップにつながったそうです。それから、慶応・未来先導基金の2013年度公募プログラム「TEDxKeio 2013 : 社中一丸となった演説教育の開発と実践」として取り組んでいるんですよ、これが。他の大学系TEDxとは一味違う印象です。

NHK効果もあってか、TEDxがどんどん広がってます。よいことであると同時にコモディティ化というか、どうなんでしょと心配したくなるものも出てきてます。なんのためになぜやるか、どう発展させるかといった目的意識がさらに大切になっているかと。大学系のTEDxは、単に年に一度のお祭りに終わらす、コミュニティ・ビルディングができればいいですね。企業や外部ともつながって。また、これから大学系のTEDxは、横の連携や学び合いもあってよいと思います。

運営のみなさん、Good job & お疲れ様でした!

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