iPadへの見方が次第に変化してきた
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iPadへの見方が次第に変化してきたようだ。
二ヶ月前に
「AppleのiPad発表のレポートをいくつかまとめて読んでみた」
http://blogs.itmedia.co.jp/honjo/2010/01/appleipad-c6ce.html
を書いたが、基本的にはスクリーン・サイズで分類する議論から抜け出ていない論調がほとんど。
しかし、例えばWall Street Journalウェブサイトの MARCH 30, 2010記事
「Laptop Killer? The iPad Comes Close」
では、それを超えるuser experienceを提供する可能性を指摘している。
過去にも「パソコンの行方 続2」
などで、従来のパソコンとケータイの間にある事業機会・市場ポテンシャルなどについて議論したが、さらにはこうしたデバイスを再定義するところまで進化しつつあるのかもしれない。
「マイクロソフト副社長の電子書籍コメントへの古川ツイート」
で指摘されたように、単に価格やサイズだけでは、従来の競争の図式の延長上でしかない。それを転換する可能性に注目しなければマーケティングのマの字もないだろう。
こうしてみるとiPadは、キンドルでもない、小型パソコンでもない新たなジャンルを創るのかもしれない。もちろん、大きなiPhoneというだけでは面白くはない。WiFi版の引き合いが強いというし、位置づけは異なる。しかし、国・市場によって受容度は異なるだろう。
少なくとも、いままでパソコンやケータイに馴染み難かった顧客層を捉える意味はある。それ以上の可能性もある。
また、これに他の陣営がどう挑むか楽しみだ。
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