IVS 2009 Fall: OpSourceとクラウドを議論
ベンチャー企業を中心に国内外のIT関係リーダー約300人が集まった「Infinity Ventures Summit 2009 Fall」が2009年11月12・13日に開催された。
小生は、Don Green, Senior Vice President of Product Management (http://www.opsource.net/content/management-team)とのセッションを務めた。
クラウドのhypeは確かにみられる・・・ガートナーもIDGも$50Bくらいの巨大な市場を示すが、これは既存のものをクラウドとrenamingしただけ。小生も一部のprivate cloudのセールス・トークには閉口していたので、同意。しかし、それを除く真のクラウドは成長著しい。
AmazonのEC2などとの比較では、価格は似たようなものだが、サービスや機能で上回るとのこと。確かに円で日本語で請求したり、ローカル・サポートも提供している。
なお、例えば、始めはEC2で、あとでOpSourceへ移行する場合は、それぞれの環境や技術スタンダードが異なるため、それなりのワークが必要となる。
売上の6割強がUS、つまり海外売上が予想以上に伸びたとのこと。
しかし、日本にデータセンターを持つ計画はない。いまは米国2、英1。まずコスト、そしてLegalなど課題があり、日本では現実的に無理と小生は考える。
つまり、Latency遅延はなかなか解決しないだろう。
ちなみに、予想を超えるような急激なトラフィック増には、「何事にも限りがある。対応できるようにベストを尽くす。」という正直な回答だった。ま、安請け合いするのでなく、こういう会社の方が信頼できるかもしれない。
時間切れで突っ込めなかったが、大企業顧客ではprivateとpublic cloudの組み合わせが、これから重要化するだろう。