HOME'Sマーケットレポート 2011年4月度 首都圏
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4月分のHOME'Sマーケットレポートを発表しました。
大震災の影響により、まだまだ避難されているかたが大勢いらっしゃいます。国や地方公共団体の取り組み、民間の取り組みがさまざま聞こえてきます。
何十万人分もの住宅のマッチング、仮設住宅の設営、新規建築ということになりますので、さまざまな課題も見えてきています。
賃貸市場では、敷金、礼金といった一時金のない物件の人気が継続しています。流通市場では、マンションでは築10年以上の価格が上昇し、一戸建てでは築10年未満の平均価格が上昇しているのが目立ちます。
首都圏の賃貸マンション掲載物件では、平均坪賃料、平均礼金の下落が5ヶ月続いています。平均敷金は下落が12ヶ月続いています。
各都県の平均坪賃料で唯一前月に比べて上昇したのは、東京都の賃貸マンションで+0.1%でした。埼玉県の賃貸マンションは、平均賃料が7ヶ月連続で下落しています。
賃貸アパート掲載物件では、千葉県の平均坪賃料のみ+0.1%の上昇でした。東京都では8ヶ月連続、神奈川県では7ヶ月連続で、平均賃料が下落しています。埼玉県では9ヶ月続いて平均賃料が下落しましたが、当月は上昇に転じました。
賃貸マンション問合せ物件では、敷金0物件・礼金0物件・敷金礼金0物件の各割合が3ヶ月連続で増加を続けています。礼金0物件割合は、43.82%でした。気になるのは賃貸アパート問合せ物件です。礼金0物件割合がとうとう50.95%と、半数を超えました。
首都圏の流通マンション掲載物件では、築10年未満の平均坪単価が前月に比べて下落を続けました。ですが東京都の平均坪単価は、3ヶ月連続で上昇しています。
築10年以上掲載物件のほうは逆に、4ヶ月続いた平均坪単価の下落と3ヶ月続いた平均価格の下落が止まり、上昇しました。
築10年以上では、平均坪単価が5ヶ月続いて下落している東京都を除き、各県の平均坪単価と平均価格が上昇しています。
掲載物件の平均値の上昇に比べ、問合せ物件のほうはふるいませんでした。首都圏の築10年未満マンションの平均価格が-13.2%。東京都築10年未満で-17.2%、埼玉県で-12.1%、千葉県が-10.3%です。
築10年以上マンションの問合せ物件のほうは築10年未満より比較的堅調で、東京都の平均坪単価が+3.2%、埼玉県の平均坪単価が+5.6%、平均価格が+4.5%でした。
首都圏の築10年未満流通一戸建て掲載物件では、平均坪単価と平均価格が引き続き上昇しました。各都県でも平均坪単価と平均価格が上昇しており、全面高の展開です。これはこの1年間で唯一の状況です。
物件数も、東京都、神奈川県、埼玉県で前月に比べて2桁%増加し、東京都と埼玉県では10,000物件を突破しました。
築10年未満問合せ物件でも同様に平均坪単価と平均価格が上昇しています。
逆に首都圏の築10年以上掲載物件では、平均坪単価の下落が4ヶ月続いています。神奈川県を除く各都県で、平均坪単価と平均価格が下落しました。問合せ物件でも平均坪単価が-6.7%でした。
神奈川県の築10年以上問合せ物件では平均坪単価が-10.9%、埼玉県平均坪単価は-17.6%、平均価格が-10.2%、千葉県では、平均坪単価が-11.8%と下落がきつくなっています。
首都圏の流通土地掲載物件の平均坪単価は下落が3ヶ月続いています。平均価格は8ヶ月連続で下落しています。
各都県でも、埼玉県の平均坪単価を除き、すべての平均坪単価と平均価格が下落しました。東京都、神奈川県、千葉県の平均坪単価は下落が3ヶ月続いています。東京都の平均価格は下落が8ヶ月続いています。
首都圏の問合せ物件平均でも、平均坪単価が-3.7%、平均価格が-8.4%でした。都県ではばらつきがあり、神奈川県では平均坪単価が+21.3%、埼玉県では-18.4%となりました。
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